2019年12月31日

さあ、2019年もあと1日ちょっととなりました。今年の読書を振り返ります。

例年のことですが、映画は最新の作品を健気に追いかけていますが、音楽や本は昔のものを好んで鑑賞しています。というわけで、旧作が多いんですけど……


①資本主義から市民主義へ(岩井克人&三浦雅士)
十二人の手紙(井上ひさし)
となりの脳世界(村田沙耶香)
怠惰の美徳(梅崎春生)
答えより問いを探して 17歳の特別教室(高橋源一郎)
脳はみんな病んでいる(池谷裕二&中村うさぎ)
会社員でぶどり(橋本ナオキ)
僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)
⑨文化防衛論(三島由紀夫)
宵待草夜情(連城三紀彦)



結構感想を書いているものが多い。これは意外。いま読み返してみると、だいぶ細かいところを忘れていることに気づきました。

しかしながら、「憶えてないから読んだ意味がない」みたいなことを言う人にはまったく賛同できません。

本というのは読むことで自分が内側から変わることが大事なのであって、憶えているかどうかなど二の次三の次です。憶えていても何の感動もなかったのなら意味がない。

『資本主義から市民主義へ』は『貨幣論』という秀逸な本を著した経済学者に文芸評論家が真っ向っからぶつかっていく様が非常にスリリング。カント、ヘーゲル、マルクス、などなど、いろんな哲学者の名前や著書が出てきます。私はそのほとんどを読んでいませんが、「とんでもない会話が交わされている」ことだけはわかりました。

高校の頃に読んだ井上ひさしを30年ぶりに読んだ『十二人の手紙』の素晴らしさ。

去年その存在を知った村田沙耶香の相変わらずの絶好調ぶり。

そして、「遺書を書くために文字を習った木村セン」という名前を教えてくれた『答えより問いを探して』。

『会社員でぶどり』は第2巻を読んだらちょいと残念でした。第1巻は自ら社畜として働く「でぶどり」と、そんな彼を冷徹に見つめる後輩の「ひよ君」の葛藤が描かれていましたが、第2巻は面白いキャラクターは出てくるものの「日常あるある」に終始している感が否めない。

梅崎春生は小説しか読んだことがなかったけれど、『怠惰の美徳』を読んで随筆家としても一流という感じ。『悪酒の時代/猫のことなど』も読んでみたい。

リンク先を読んでもらえればわかるように、今年、私を救ってくれた書物は『怠惰の美徳』でした。


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自分の影に追い立てられるのは益田ミリの『すーちゃん』シリーズでも描かれますが、私も未来の自分とか過去の自分とかそういうものとの葛藤を演じたりせずに、「いま・ここ」の自分と闘っていかねば、というのが新年に向けての決意です。

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怠惰の美徳 (中公文庫)
梅崎 春生
中央公論新社
2018-02-23







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