前節は「負けに等しい引き分け」でしたが、今節はどうだったか。ビジャレアルとのアウェー戦でした。

レアルのスタメンは驚きの4-4-2。
GK: クルトワ
DF: カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マンディ
MF: ルカス・バスケス、カゼミーロ、クロース、ベイル
FW: ヨヴィッチ、ベンゼマ


何とモドリッチを使わないという大胆な選手起用。結果的にこれが凶と出ました。


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いや、モドリッチはよかったですよ。2度目の勝ち越しをされたあと、何とか逆転してほしいときに「絶対勝つ!」「俺が何とかする!」という気迫が感じられないのが最大の不満でした。チームとしてはそれほど悪かったわけではない。ただ2失点とも集中力の欠如からくるミスで、特に2点目はチーム全体が選手交代の間に闘争心を失っていたところを衝かれました。

そんなときに途中から入ったモドリッチが相手を吹っ飛ばしてボールを奪い、ベイルへのアシスト。決めたベイルも素晴らしかったけど、私は気迫でボールを奪ったモドリッチの得点だと思う。

2-2になってからは逆転の雰囲気も出てきましたが手痛いドロー。ジダンは「負けなかったことが大事」「チームの出来には満足している」とコメントしたそうですが、え、マジで? そりゃ負けなかったことは大きいけど、自分たちのミスで失点(前節も)してるのになぜそんなコメントが……?

でも、それが「モチベーター」としてのジダンの面目躍如なところなのかもしれません。カゼミーロは「チームにはすべてが欠けている」とボランチとして孤軍奮闘したのに自己批判のコメントを出していて、そんな選手たちに「いや、おまえたちが悪いわけではない。ただちょっと運が足りなかっただけだ」ということでモチベーションを上げようということなのか。

でも、バルサが足踏みしてくれて助かると思っていたら、アトレティコが苦しみながら大逆転で開幕3連勝。次のアウェー戦はセビージャ。その次は他でもないアトレティコとのダービーマッチ。パリ・サンジェルマンとの大一番もあるし、そんな悠長なこと言ってたらクビになっちゃうよ。

チームで一番絶好調だったベイルはよけいなイエローをもらって退場になっちゃうし、アザールは次は出られるらしいけど、ルカス・バスケスは走ってるだけ、ヴィニシウスは何もできずじまい、FWで収穫はヨヴィッチのおしゃれなヒールパスですかね。前節と今節の前半を見るかぎりでは「ヘディングは強いけど足元の技術はもうひとつ」なのかなと思っていたらとんでもない。ワールドクラスのFWなのだからうまいに決まってますよね。ごめんなさい。

初めて見たマンディもよかったんじゃないですか。攻撃は自重して守備に奔走してましたが、実質2バックで守ってるので左サイドだけでも穴を埋めようということなのかな。ただ、私はプレシーズンで使っていた3バックにしたほうがいいように思うんですよね。

私の希望イレブンは、

3-4-3
GK: クルトワ(ほんとはナバス)
DF: バラン、セルヒオ・ラモス、ナチョ
MF:カルバハル、カゼミーロ、モドリッチ、マルセロ
FW: ベイル、ベンゼマ、アザール(イスコ)

でしょうか。攻撃もまだ十全には機能していないけど、いまは守備の安定が先でしょう。3バック(実質5バック)のほうがいいように思うんですけど、どうでしょうか。

あと気になるのは、解説者も言ってましたけど「モウリーニョが形作った超高速カウンターが鳴りを潜めている」ということ。パスの受け手はきっちり走って呼んでるけど、出し手に余裕がなくパスがつながらない。今日のルカス・バスケスはほんとひどかった。

もっと縦に速く! 
軽率なミスをなくすのは言うに及ばず。
レバンテ相手にホームのファンの前で大勝してパリ戦、そしてセビージャ戦に挑んでもらいたいものです。


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