おととしは友人が監督する短編とテレ朝シナリオ大賞に応募した長編の2本を書き、去年は生まれて初めて小説を書きましたが、小説は「死ぬまでに1本だけ書けたらいい」と思っていたものが書き切れたのでもうごっつぁんです。

というわけで、去年の下半期はまたぞろ脚本を書こうと頑張ってはいたんですが、まったく書けずじまい。夏に新しく思いついたアイデアをこねくり回しているうちに頓挫し、秋には6年前に書いたものをリニューアルしようと考えていたんですがまた頓挫。(アイデアはよかったんですが語り口を間違えたという後悔がいまだにありまして)

年末、くだんの東京の友人が来阪して旧交を温めたんですが、そのときに「もっとどんどん書くべきだ」と発破をかけられ、それがいい刺激になったのか、夏に考えていたアイデアをちょっとだけ設定をいじってみたら結構うまく行くことに気づき、この年末年始は一気呵成にキャラクターを作ってしまいました。

で、いつもならプロットという段階は飛ばして、バックストーリーを作ってハコ書きをしてすぐ書き始めるというスタイルなんですが、どうも最近このやり方に問題があるんじゃないかと思いまして。

もう8年も前になるコンクール受賞作は、上記のやり方だったんですけど、あれはほんと偶然うまく行ったというか、あまり計算せずに気の赴くままに書いていったら運よく面白く書けた、といった感じで、ちゃんと計算して書けたわけじゃない。あれぐらいのレベルのものをもっと戦略的に書きたいと思って東京の専門学校に行ったりしました。でも、その学校でも「プロットなんか書かない」という講師が幅を利かせていたので「俺のやり方は間違ってない」と安心してしまったり。

でも、私の場合、初めて書いた脚本は「別冊宝島」のあの伝説の「シド・フィールドのシナリオライターのためのワークブック」を唯一の教科書にしたものだったんです。


だから、今回はシド・フィールドのやり方に返ってやってみようかな、と。

どういうやり方かというと、

有無を言わさぬ4枚ストーリー

というものです。

ファーストシーンを0.5枚で書き、第1幕の流れを0.5枚で書く。プロットポイント①を0.5枚で書き、第2幕の流れを1枚書く。プロットポイント②を0.5枚で書き、第3幕の流れを0.5枚で書く。そして結末を0.5枚。合計4枚。

ともかく、この4枚ストーリーというのが難しいんですよ。昨日書いてみましたが、合計で5枚になったうえに、第1幕だけで3枚もある。そして第3幕はあんまり面白いとは思えない。

「第3幕でうまく行かないのは第1幕に問題があるからだ」

とは、かの有名なビリー・ワイルダーの至言ですが、はたして本当に第1幕に問題があるのか、それとも、ここまでが第1幕と思っているのが誤りで、実はそここそミッドポイント、つまり第2幕のちょうど真ん中なのではないか。

などと考えれば考えるほどわからなくなる有り様。

どうなるかは神のみぞ知る。しかし創作というものは何と楽しいものでありましょうか!