ロペテギを解任してソラーリに替わってからも不安定な戦いを演じているレアル・マドリード。CLは見れないので(決勝トーナメントからは見ますが)CSKAモスクワとの試合がどれだけの出来だったかはわかりません。ダイジェストで見るかぎりはスコアほどの惨状ではなかったように見えましたが、試合そのものを見てないので詳しくはわからない。


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いずれにしてもホームのお客さんの前で0-3の敗戦を喫したあとは、リーガでのホームゲーム。サンティアゴ・ベルナベウのサポーターは厳しすぎるほど厳しいので、こういうときは選手が委縮してしまうことが多いんですが、早い時間帯でベンゼマのファインゴールが決まり先制。ラージョもかつてのような攻撃力がないので5-0で勝つべき内容でしたが、結果的には1-0の辛勝。これでは鹿島アントラーズに勝てないでしょう。準決勝なんかで負けたら赤っ恥。

さて、今日のゲーム。WOWOWの解説ではいつものようにルカス・バスケスとアセンシオを両翼に置く4-3-3と紹介してましたが、私はルカスとクロースを両翼に置き、アセンシオをトップ下というかセカンドトップに配した4-4-1-1だったように思うんですがね。

GK:クルトワ
DF:カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:ルカス・バスケス、モドリッチ、マルコス・ジョレンテ、クロース
ST:アセンシオ
FW:ベンゼマ

こんな感じ。
ルカス・バスケスが常に右に張っていたのに対し、アセンシオは中央寄りで右サイドにも顔を出してたし、クロースがいつもより左に開いていました。
ただ、モドリッチとマルコス・ジョレンテのダブルボランチだったかというとそうでもなく、ジョレンテがアンカーでモドリッチは前にいるという変則的な中盤の構成でした。

カゼミーロがいない間に株を上げたと言われるマルコス・ジョレンテですが、彼は攻撃に出るときはいいんですが、守備がちょっと不安じゃないですか? 相手CKやFKのときにマークを振り切られているし、何よりヒヤッとしたのは、クルトワにバックパスしてラモスとバランがワイドに開いたとき、相手FWがクルトワにプレスをかけようとしているのにだいぶ遅れて追いかけていた場面。大事には至りませんでしたが、あれは肝を冷やしました。
あと、カゼミーロのポジショニングがやや深すぎるのに対し、マルコス・ジョレンテはちょっと高すぎかな、と。彼の穴をセルヒオ・ラモスが思いきって出てつぶしてましたが、あそこで突破されたらもうバランしかいない。そんな守備じゃダメだと思う。

前節のウエスカ戦と同じく、追加点が取れないばかりに最終盤までどうなるかわからない展開にはイライラしました。アセンシオは前半、クロースからのパスを受けてキーパーとの1対1になったのに決められず、後半頭ではモドリッチが体を張ったプレーで作ったチャンスをつぶしてしまった。かと思えば自分がスルーパスを出すべきときに出せない。何のためにあのポジションで出ているのか。奇しくもハーフタイム企画で彼のインタビューがありましたけど、デビューしたころのような鮮烈さを失い、どんどん普通の選手に成り下がっていく。この壁を乗り越えてほしい!


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逆に、ベンゼマがゴールも決めてチャンスメイクにも奔走するなど大活躍でしたが、唯一のゴールも、ルカス・バスケスをドフリーにしたラージョのザル守備のおかげだし、守備の堅いチームだったら引き分け以下でしたね。ベンゼマの怪我はどの程度なんだろう。CFなしでクラブワールドカップを迎えないといけないとなると非常事態。

それにしてもソラーリとイスコはかなり仲が悪いようで、あれだけ埒が明かない展開なのに最後まで出さなかった。ジダンなら関係が一時的に悪化してもじっくり話をして手なずけていたようですが、ソラーリにそこまでのカリスマ性はない。現役時代も中途半端な選手でした。解説者に「彼だけ蚊帳の外」とかよく言われてましたもの。

監督交代で縦に速い攻撃が戻ってきたとよく言われますが、昨季まで世界一速く鋭かったカウンターはもうまったくなくなってしまいましたね。ロペテギにポゼッション重視をたたきこまれた後遺症かな、と。角を矯められてしまったか。

とにもかくにも勝ち点3は獲った。まだ運がある。運があるうちに立て直さないと。ヨーロッパ王者だなんて自惚れてたら絶対足元をすくわれるので、自信と謙虚さとを併せもってUAEに赴いてほしいです。


THE REAL MADRID WAY レアル・マドリードの流儀
スティーヴン・G・マンディス
東邦出版
2018-05-17