11試合を終えてバルサが頭一つ抜け出ているものの、下位まであまりポイント差がない大混戦の今季。今週は2試合見ましたがどちらも面白い試合でした。


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バルセロナ3-4ベティス

ベティスは今季からポゼッションサッカーを標榜するキケ・セティエン監督のもと面白いサッカーを展開しているという話で「もしや」と思ってましたが、カンプ・ノウでバルサを破るという大金星を上げました。

とにかくベティスのうまさが光ってましたね。相手もポゼッションを重視するバルサだから試合を通しての支配率は5割を切ってましたが、あんなにボールを奪えないバルサは久しぶりに見ました。

特に、前半の2得点の起点になったウィリアム・カルバーリョという選手のうまさに瞠目しましたね。彼がいたからこそ勝てたといっても過言じゃないのでは?

とにかく、常に動き回ってフリーの選手を生み出し、ボールホルダーが奪われそうになってもそこへ出してボールを渡さない。リードしてからはサイドアタックをしても簡単にはクロスを上げない。大事に戻してやり直す。とにかく相手にボールを渡さない。渡さなければ負けることはないというクライフ哲学。それをベティスがやっているという皮肉。

どうしても世間ではバルサが優勝候補筆頭みたいに言われてますけど、そんなことはないでしょう。優勝候補ではあるけど筆頭ではないと思う。その理由は「失点が多いから」。今日の4失点で12試合18失点。失点数だけ見れば下から数えたほうが早いほど多い。

特に今日は名手テア・シュテーゲンの大チョンボが反撃ムードに水を差したということもあり、このミスがシーズンを通して響いてくれるといいなぁ、などとほくそ笑んでしまいました。


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セルタ2-4レアル・マドリード

ソラーリ暫定監督になって3連勝。無失点。11得点。いい流れで難敵セルタとのアウェー戦でしたが、何とか勝てました。

もともとマルセロ、カルバハル、バランなど怪我人続出なうえに、今日はカゼミーロ、レギロン、ナチョと守備の選手ばかりが怪我で交代枠をすべて使い切ってしまうという非常事態。最後はルカス・バスケスを左サイドバックに入れるという間に合わせの守備で何とか乗り切りましたが、ソラーリになって何が変わったかといってミシェルさんの言ってた「選手が常に動いて流れるようにワンタッチでボールが前へ動いていく」という縦に速いサッカーが戻ってきたというのもありますが、何といっても大きいのは「運」でしょう。

今日もポストに救われたり、1点返されてセルタが乗ってきたところでPKの判定。最初は誤審だと思いましたが、よく見ると相手DFが空振りしてその足がオドリオソラの進路を妨害してたんですね。ウンディアナ・マジェンコさん、さすがよく見てる。

クロースの珍しいシュートミスもありましたけど、ダニ・セバージョスのゴラッソもあるなど、ちょっと前まではぎりぎり入らなかったシュートが入るようになった。これも「運」。

とはいえ、今日の勝因は何といってもベンゼマでしょう。
ミシェルさんが「この選手はわからんね、ほんとに」と言ってましたが、私も同様。たぶん世界中がそう思ってることでしょう。簡単なシュートが決められないのに、今日の1点目は何ですか。背後から来るボールをトラップして振り向きざまにニアを抜くというファインゴール。オウンゴールにつながる2人ぬきシュートもあったし、バー直撃の惜しいシュートもあった。攻撃だけでなく、下がってきて守備に奔走してビルドアップに貢献したり、獅子奮迅の大活躍でした。

あとダニ・セバージョス。カゼミーロの代わりにアンカーというのは最初は信じられませんでしたが、ちゃんと相手選手の動きをちらちら見ながらポジショニングしていて、よかったんじゃないですか。マルコス・ジョレンテは冬の移籍市場で放出しちゃうんですかね。かわいそうだけど。

というわけで、首位バルサとは4ポイント差。バルサは次節アトレティコ戦。しかもアウェー。アトレティコもセンターバックが怪我で誰もいないらしいですが、注目してます。

とにかく順位表の真ん中へんまで8ポイント差しかないという稀に見る大混戦。冬の王者はどこのチームか。ちょっと前まで悲壮感ばかりでしたが、面白くなってきました。