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前回、元日の『スターウォーズ』の話に続いてまたぞろ宇宙の話ですが。

ちょっと前の毎日新聞一面コラム「余録」にこんなことが載っていました。

「宇宙人がもし本当にいるとしたら、なぜ地球にやってこないのか」

うーん、私に言わせれば、この発想がもうダメというか古いというか。

ごく普通に考えて、この宇宙は端から端までが150億光年もあるんですよ。比較的近場のアンドロメダ星雲ですら200万光年もの彼方。もしそこに宇宙人がいるとして、どうやって地球まで来るんですか。光の速さで200万年もかかるのに不可能でしょう。

宇宙人否定論者の何よりの間違いは、「宇宙人は地球人よりはるかに高い文明をもっている」というSFから来る先入観を前提にしていることです。もしかしたらこの地球が全宇宙で一番進んだ文明をもった星の可能性だってあるのに。まだ原始時代の星もあるかもしれないし、魔女狩りをやっている星だってあるかもしれない。これからやっと産業革命の星だってあるでしょう、きっと。

全部で途方もない数の惑星やその衛星があるのに、知的生命体がいるのが地球だけと考えるほうがよっぽどリアリティのない話だと思います。

とはいえ、今日の本題は、宇宙人がいる/いない、とか、地球に来れる/来れないの話ではなく、宇宙人がいると前提したうえで、なぜ「彼らが地球に来る」と考えるの? ということです。

地球以外に知的生命体の存在する惑星が仮に3つあるとします(実際はもっとはるかに多いと思いますが)。A星、B星、C星と名付けます。どれも地球からはるか遠く離れた星です。

A星人はすぐ近くのB星に降り立つことに成功し、それが原因でAB間で戦争が起こってしまった。そこにC星人がやってきて、両者を和解させることに成功。ABCの3つの星はとても仲良くなっている。

我々地球人のあずかり知らぬところで、宇宙人同士が戦争したり交流したりしている可能性をなぜ考えないのでしょう。


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それはやはり地球人がいまだに「天動説=地球中心説」を信じているからだと思います。
宇宙人がいるなら地球に「来る」はずだ、という発想がもう完全に地球中心じゃないですか。
地球なんて宇宙の片隅にひっそり存在しているちっぽけな星にすぎないという認識がない。

とはいえ、それも仕方がないのかな、とも思います。

だって、いくら地動説が正しいと理屈でわかっていても、やっぱり地球が西から東に自転してるんじゃなくて、太陽が東から昇って西に沈むように見えますから。どうしたって地球が中心に感じられる。

ということは。

宇宙人も同じなんじゃないでしょうか。

A星人は「もし宇宙人がいるとしたらA星に来るはずだ」
B星人は「もし宇宙人がいるとしたらB星に来るはずだ」
C星人は「もし宇宙人がいるとしたらC星に来るはずだ」

宇宙に存在する知的生命体は、みんな自分の星が中心だと思い、我々と同じように「来る」のを待っているんじゃないか。

というのが私の仮説です。