とにかくこのシュートを見てくださいよ。
ヘタフェの柴崎が昨日のバルサ戦で決めたウルトラゴラッソ!




去年のクラブワールドカップ決勝でレアル相手に決めた2点も左足からだったので、てっきり左利きかと思ってましたが右利きなんですね。

ゴールだけじゃなくて、気の利いたプレーが多かったですよね。パスはさすがのうまさだったし、それ以上に守備がよかった。相手の動きやボールの位置を見ながら細かくポジションを修正して、マークしている選手についていくべきか、マークを外して奪いに行くべきかという判断が的確だったんじゃないかと。

私はマドリディスタなので、バルサの調子をチェックしようと思って見ただけだったんですが、去年煮え湯を飲まされた柴崎に今回は完全に魅了されてしまいました。

というか、あのスーパーゴールの前、柴崎が左サイドから鋭いクロスを送ったとき、ピケの手に当たりましたよね。ハンドを取られていたらPKだったうえにピケはすでに1枚もらっていたから退場だったでしょう。バルサのほうが負けていたかもしれない。

結局バルサがパウリーニョの劇的弾で勝ったんですが、全体的に見てヘタフェのほうがよかった。効果的な縦パスやスルーパスはヘタフェのほうが多かったでしょう。ただ、解説の安永が言ってたように、ヘタフェは「シュートで攻撃を終わらせる」意識が強かったこと自体はいいんですが、いささか強すぎというか、早め早めに打ったりクロスを上げてたのが最終的にアダになったかな、と。

逆にバルサはさすがにメッシが違いを生み出してましたが、メッシ頼みというユベントス戦の評は本当なんだなと。少し前に比べて少しもバルサらしくないというか、見てて楽しいサッカーを披露していたのは断然ヘタフェでした。ただ、デニス・スアレスの気合いとウムティティのうまさ、スピードには舌を巻きましたが。

負けてしまったし、柴崎は怪我して無念の途中交代。何とも残念な結果ですが、バルサが勝ち点3取ったことはマドリディスタとして悲喜こもごもですな。

だって、2004年から2010年まで、レアルがCL6季連続ベスト16どまりだった暗黒時代、内容が悪いのに結局個の力で勝ち点3取ってしまうから問題を先送りにする、という悪いサイクルに入ってましたが、現在バルサが同じ病状を呈しているようで、これは喜ぶべきこと。
だけど、何だかんだで勝ってしまって勝ち癖がついてしまうのは何となくいやな気分。

明日レアルはソシエダ戦。ロナウドもマルセロも出場停止。ベンゼマとコバチッチは怪我という非常事態。しかも相手は今季ELを含めて全勝のソシエダ。しかもアウェイ。勝てるのか。明日の朝が怖すぎる。

まぁでも今日のところは柴崎の美しすぎるファインゴールに酔いしれようではありませんか。


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