24時間テレビのインターバルが挟まった『ウチの夫は仕事ができない』。昨日から「第2章」ということで大変楽しみにして見てみましたが…。

前回までの記事
①まっとうで健康的な王道ドラマ!
②ジェンダー論に切り込んだ第2話
③タフとやさしさ
④主人公を甘やかしてはいけない
⑤堕落していく…
⑥久々のスマッシュヒット!
⑦ジェンダー論のさらなる発展!?

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すごく面白かったですねぇ。メインプロット以外のところが。
というか、この連続ドラマは全体を通してかなり巧妙に仕組まれていることがいよいよわかってきました。
やはり、このドラマは「会社ドラマ」ではなく「ホームドラマ」だったんだな~とも思いましたしね。

今回のメインプロットは、毎年一度めぐってくるビッグプロジェクトの担当を錦戸亮が任されて…というお話でした。

その解決策はたわいもないというか、いままでと同様で、主人公の人のよさがすべて解決してくれるというもの。

でも、それがつまらないとかそんなことを言うつもりはありません。

だって、前回の予告編で「次から第2章! できるようになった主人公。それでも家庭は幸せなのか⁉」みたいなことが言われていたので、今回の第8話では、

「主人公がどう苦境を乗り切るか、ではなく、できるようになった未来を見据えた内容」

になっていたと思うんですよね。
だから、今回の第8話は、第7話での次週予告との合わせ技だったのですね。

この二人がなぜ必要なのかもやっとわかりましたし。
というか、作者たちが力を入れたのはこちらのパートのはず。

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錦戸を「ニモちゃん」と呼んで敬語を使いながら軽蔑するという一番嫌な奴を演じていた田所くん。彼がなぜ錦戸の姉の江口のりこと同棲するという展開が必要なのか、前回までまったくわからなかったんです。ニアミスのシーンとかでも少しもサスペンスが盛り上がらなかったですし。

でも、サスペンスとかそういうことのためではなかったんですね。


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かつて、こういう状況にもなった二人が和解するために、江口のりこを二人の板挟みにする必要があった。別に江口のりこである必要はないのかもしれませんが、主人公にとって大事な存在で、かつ、前回ゲスト登場した父親でもなく、もっと身近なメインキャラクターで。

となると、松岡茉優か江口のりこしかいません。普通なら松岡茉優にしたいところですが、それだと後日、田所くんに「怒ってないなんて嘘でしょ」と問われたときに「自分たちのことよりお姉さんの幸せのほうが大事だって。ウチの夫はそういう人なんです」と伝える人物がいなくなってしまいます。

ここで、錦戸が自分で「お姉さんの幸せのほうが大事でしょ」と言ってしまったら田所くんは逆に「なんて嫌な奴だ」と怒ってしまうでしょうから別の人物が言う必要があった。となると、江口のりこを板挟みにするしかない。それなら二人を同棲させてしまえ、というのが作者たちの狙いだったんじゃないでしょうか。

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田所くんだけは仕事ができることで屈服させるのは避けたかったのでしょう。彼の唯一の特長「人のよさ」で丸め込む必要があったのだと思います。

なぜなら・・・

次回で、壇蜜から「おまえ、嫌な奴になったな」と言われるみたいですが、そのときに錦戸を「仕事ができる奴」としてではなく「ものすごくいい人」として尊敬している人間が社内に一人いないといけない。

ということで、田所くんとの熾烈な争いは、仕事ができるかどうかではなく、主人公の人のよさでケリをつけた。

ということは、次回で完全にいやな奴に成り下がってしまい、奥さんも家を出たりするなどクライシスを迎えるみたいですが、そこでカギを握るのがこの二人であることはもはや明白です。


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社内で一人だけ主人公を見る目が違う男と、そんな彼とかわいい弟との間にはさまれるお姉さん。

どういうふうにカギを握るのか注目です!!!