先週、久しぶりのスマッシュヒットを飛ばしてくれた『ウチの夫は仕事ができない』。
昨日の第7話はまたしても物議を醸す内容でした。

前回までの記事

①まっとうで健康的な王道ドラマ!
②ジェンダー論に切り込んだ第2話
③タフとやさしさ
④主人公を甘やかしてはいけない
⑤堕落していく…
⑥久々のスマッシュヒット!


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今回のテーマは第2話と同じく「ジェンダー」。(ジェンダーのことなら任せてくださいよ。ジェンダー川柳で2年連続佳作に選ばれた男ですぜ)

第2話と違って、生まれてくる子どもの性別から「男と女とどっちがいいか」というラディカルな問いが投げかけられます。

マタ友たちはみな口々に、

「男は会社では上司と部下にはさまれ、家庭では妻と姑にはさまれ、はさまれてばかりで大変よ。それに比べたら女は結婚や出産で仕切り直せるし。実際、あたしの友だちなんかは再婚がきっかけで生活から性格まで全部変わった」

そして、

「女は男次第」

という結論に至る。このマタ友たちの結論がそこになるのは自然というか、女ばかりで集まってるんだからそれでいいでしょう。

でも作品自体の結論はどうなのか。

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佐藤隆太は、「男は簡単に仕事辞められないだろ」と言い、それはいいとしても、仕事ができる壇蜜ですら「男は大変だな」と言う。

ずっと気になっていたこの子↓って、そういうドラマ内の価値観が投影された象徴的な存在ですよね。


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社内で最も過酷といわれる第一制作部に所属していながらほとんど使い走りしか仕事がなさそうな女の子。
第2話の感想で書いたとおり、壇蜜は「男社会で生きるために男勝りな女」を演じているだけですし。

それを言ってしまえば、「妻が専業主婦」という錦戸家自体が男社会の象徴ともいえるわけですが、昨日は升毅演じる錦戸の父が登場し、「男の子を生んでくれよ、絶対な」と言います。
ここまで来るともうほとんど差別だと思いますが、しかし、まだまだこの日本では「男が働き、女は働いても働かなくてもどっちでもいい」みたいな価値観が蔓延してますよね。

結局、男はつらいのをわかっていながら、お腹の中の子どもが男だとわかって喜ぶ松岡茉優の笑顔で幕を閉じましたが、あれは子どもを崖から突き落とす獅子のような、というか、『巨人の星』的なことを言いたいの?


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前々回に出てきた佐藤隆太の絶賛別居中の妻・羽田美智子はそんなジェンダーの壁に風穴を開けてくれる存在だと思うんですが、次の登場はあるのでしょうか。

次といえば、次回予告によると、9月から「第2章」に突入とかで、「錦戸が仕事ができる男に変身。はたして仕事ができることは幸福なのか?」みたいなテロップが出ていました。うーん、なるほど、24時間テレビでの中断をそういうふうに活用するとは素晴らしい。

つまるところ、作品としての結論は先延ばしということですね。

とりあえず2週間、首を長くして待ちましょう。

それにしても、この女優さんがこんなにかわいい人だとはこのドラマが始まるまでまったく思っていませんでした。



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昨日が一番かわいかったんじゃないかと。

続きの記事
⑧善意で勝利した主人公、そして…