2戦連続でサンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦。

このところ連続不敗記録ばかりクロースアップされるのがいやでした。そんな記録いくら樹立したって最終的にタイトル取れなければ何も意味ないですから。
だから、前回の国王杯2ndレグで負けるのがいいと思ってたんですよね。0-2でも1-4でも勝ちぬけですから。
なのに記録だけを見ると、終盤モラタに代えてベンゼマ投入というのはジダンまでもが不敗記録の虜になってるのかとうんざりしたんですが、実際はモラタの調子がかなり悪かったらしく、アホとしか思えないオウンゴールを献上したダニーロより低い点をつけられてたというのだからしょうがないか、と。

で、そのベンゼマがマルセロとのおしゃれなワンツーから見事なゴールで引き分けにもちこむ。考えてみれば、2試合続けて同じ相手・同じ舞台なのだから「あいつらにはホームでさえ勝てなかった」と思わせておくのは大事なことだったんですよね。




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しかし今日の試合、フォーメーションが前半は3-5-2で後半同じメンバーで4-4-2にするというちょいとした奇策でしたが、やや策士策に溺れるというか、裏目に出てしまったんじゃないでしょうか。

守備はもちろんよかったんですよ。3枚のセンターバックとカゼミーロでしっかり守ってました。でも相手の良さを消してばかりで自分たちの良さを出せなかった感が強い。

何かこう「よそ行き」の戦い方をしてしまったというか、ルカス・バスケスがいるのだからいつもの4-3-3でやったほうがよかったんじゃないかな、と。

それと、国王杯を1勝1分けで勝ちぬけられたのはいいんですけど、リーガは今季最もほしいタイトルであって、それはジダンもペレス会長も言っています。しかもセビージャは前節終了時点で2位。つまり首位攻防戦だったのだから絶対負けられなかったんですよね。

負けたくないから3バック、守備時は5バックになるような布陣にしたんでしょうか。

というより、先週の試合で土壇場で追いつく勝負強さをまたしても見せつけたので「俺たちが負けるわけがない」という驕りもあったのでしょう。幸運に手に入れたPKを決めたとき、おそらくチームの誰もが「これで勝てた」と思ってしまったんじゃないでしょうか。

セルヒオ・ラモスのオウンゴールは責められないし、ヨベティッチによる逆転弾は素晴らしいの一語で、あれは相手を称えねばなりません。

しかし、もっと早く2点目を取っていたら、いや、それ以前にいつものフォーメーションならもっと早く先制点を決めて楽に試合を進められたんじゃないか。疑惑のPKなんかなくても得点できたはず。

という思いが強いです。

今季一番負けてはいけない試合での「奇策」が敗因だと思います。


 
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