2016年12月16日

ちょっと前に黒沢清監督の名著『映像のカリスマ』を読み返したんですが、あの本では「70年代アメリカ映画ベストテン」なるものが選ばれてるんですよね。

『ラスト・ラン』『超高層プロフェッショナル』『トラックダウン』などめちゃマニアックな10本が選ばれていました。

あれみたいなことしてみたいなぁ、と思い、でも同じ70年代だと面白くないので私が映画に夢中になった80年代としました。(正確にはほとんど90年代に差しかかる頃でしたが)

なぜ「アメリカ映画」に限定かというと、それは『映像のカリスマ』にも書いてあることですが、専門学校時代、校長である大会社の社長さんが「映画とはアメリカ映画のことだ」と力説していて、その説得力がすごかったので。

だから80年代アメリカ映画ベストテン。
『ブレードランナー』も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も『ターミネーター』も『ロボコップ』も『ハンナとその姉妹』も『レイジング・ブル』も『ニューヨーク1997』も入らない「わが偏愛する10本」はこれだ!


第10位 『ユーズド・カー』(1980)
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こないだWOWOWの発掘良品でやってたみたいですね。斎藤工はこういうのも好きなのか。雑食ですな。私もですが。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のビフと同じく、この映画のジャック・ウォーデンもトランプがモデルなんですかねぇ。髪型ほとんど同じ。
やりすぎテイストがたまらない、
アメリカ映画らしい楽しさに満ち溢れた映画!


第9位 『スリル・オブ・ゲーム』(1987)
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デビッド・マメットって劇作家としても脚本家としても評価高いですが、映画監督としてはあんまりですよね。少なくとも日本では。あまり公開されてないみたいだし。この映画も未公開だったかな。確かCSで見ました。
アメリカ映画らしいウィットに富んだどんでん返し!


第8位 『ボディ・ダブル』(1984)
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『めまい』と『裏窓』をブレンドするという発想が変。というか、ヒッチコックを偏愛している時点でもう変態ですね。私もですが。
アメリカ映画らしいアホな映画。ほんっとにアホな映画。アホといってもデ・パルマですから一流のアホなんです。メル・ブルックスみたいな三流のアホとはわけが違う。
とにかく変な映画。変態が変態を描くとこんな妙ちきりんな映画ができあがるというお手本(?)のような映画。
『王様のレストラン』で千石さんが「何でも王様になるのはいいことです」と言ってましたが、デ・パルマはまさにアホの王様ですね。


第7位 『裸の銃(ガン)を持つ男』(1988)
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世界をバカにしまくった映画。笑いました。心の底から腹かかえて笑いました。涙が出すぎて喉が渇いたほどです。
アメリカ映画らしいバカバカしさに満ち溢れた映画。


第6位 『ジャグラー/ニューヨーク25時』(1980)
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これはあまり知られてないんですかね? めちゃ面白いのに。特にこのダン・ヘダヤがショットガンぶっ放すシーンからの疾走感がたまりません。
実にアメリカ映画らしい堂々たるアクション映画!


第5位 『スクープ/悪意の不在』(1981)
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以前ツイートしましたが、シドニー・ポラックが過小評価されてるのは蓮實重彦とその一派のせいだと頑なに思っています。こんな面白い映画を作っているのに? 信じられない。
アメリカ映画らしい堂々たる正統派サスペンス!


第4位 『恋しくて』(1987)
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80年代は、イーストウッドでもスコセッシでもスピルバーグでもウディ・アレンでもなく、何よりジョン・ヒューズの時代だったんではないか。
メアリー・スチュアート・マスターソンにとっては本気のキスなのに、エリック・ストルツにとってはただの練習という…。
アメリカ映画らしい切なさに満ち溢れた映画。エンディングが最高! 


第3位 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)
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何よりもまず脚本がよくできます。この種の脚本はシンプルだからこそ難しいんです。無駄なセリフばかりのようでいて実はそんなセリフはひとつもない。不要なシーンもない。密度が濃い一級の脚本です。そして監督の演技指導が絶品。特に画像の場面。どう撮るかより、まずはどういう芝居をつけるか。映画全体が豊穣ですね。
古典的ハリウッド映画の素養を身につけていないと作れない、映画を知り尽くしたアメリカ映画。(西ドイツとの合作ですけど)


第2位 『ダーティハリー4』(1983)
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『ダーティハリー』の正当な続編は『2』ではなく、この『4』だと思っています。
やっぱりイーストウッドにはソンドラ・ロックがよく似合う。つーかソンドラ・ロックしか似合わんのだよ!
アメリカ映画らしいかっこよさに満ち溢れた映画。とにかくすべてがカッチョイイ!


第1位 『カリフォルニア・ドールズ』(1981) 
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真打ち登場!!! これだけは外せなかった。全映画史を見渡しても、これほどまでに面白い映画は5本とないでしょう。その日の気分では一番好きな映画に挙げてもいいと思ってますから。
アメリカ映画らしい図太さと厳しさに満ち溢れた映画。もうこれっきゃない!


見返してみると、10本中7本が80年代前半なんですよね。そのうち4本が80年と81年の2年間に集中している。やはり私はその前の時代、70年代テイストが好きなのかも。

70年代の3本を選ぶなら、『ゴッドファーザー』『ダーティハリー』『悪魔のいけにえ』で決まり。
では、逆に90年代の3本となると、『グッドフェローズ』『スターシップ・トゥルーパーズ』『シリアル・ママ』あたりでしょうか。

80年代ワーストには、『ダイ・ハード』(1988)を選びます。 
あの映画の大ヒット&高評価のせいでアメリカ映画がダメになったとすら思っています。

こういうのは楽しいですね。また忘れたころにやりましょう。

関連記事
90年代アメリカ映画ベストテン!
許せない映画⑥『ダイ・ハード』




 

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この記事へのコメント

1. Posted by カカシ.25   2018年10月06日 09:27
5 こんにちは。最高の80年代ベストテンです。とても勉強になります。僕のオールタイムベスト10にも恋しくてとドールズが入っているのでうれしい限りです。突然の質問で申し訳ないのですが2つ程お聞きしたいことがあります。
1.このランキングにあるスリルオブゲームがこの記事を見てからどうしても観たくなり探しているのですがBS.CSでも放送はなくDVD化もされておらず高価なVHSを6000円ぐらいで買おうか迷っているのですが聳え立つ地平線さんは買う価値はある映画だと思いますか?。

2.聳え立つ地平線さんのオールタイムベスト10は何ですか?。

もし時間に余裕があったらでいいのですが
回答してもらえれば幸いです。よろしくお願いします。
2. Posted by ピッチコック   2018年10月06日 12:48
カカシ.25さん、初めまして。どうもありがとうございます。

6000円!? それは高いですね。しかもVHS……。
映画はいくら多くの人が面白いといっても自分が見てどうかですし、未見の映画に6000円出すのはもったいない気がします。私なら買わずに気長にテレビで放送されるかDVDが出るのを待ちますね。
ただ、それだけの高値がついているということはカルト的な人気を誇っているということだから、あの映画が好きな私としてはうれしいかぎりです。

さて、オールタイムベストテン。

今日の気分で10本選んでみました。いつも思うことですが、こういうのは明日になれば違う10本になると思うんですよね。順不同です。

『赤い河』(ホークス)
『殺し屋は放たれた』(ベティカー)
『サウンド・オブ・ミュージック』(ロバート・ワイズ)
『処刑の部屋』(市川崑)
『ザ・ミッション/非情の掟』(ジョニー・トー)
『昼顔』(ブニュエル)
『妻たちの性体験 夫の眼の前で、今……』(小沼勝)
『フレンジー』(ヒッチコック)
『BACKTRACK』(デニス・ホッパー)
『ヘヴンズ ストーリー』(瀬々敬久)

何とイーストウッドもクローネンバーグも大島渚もフレッド・アステアも入ってない。自分でも驚きました。
3. Posted by ピッチコック   2019年09月23日 10:52
あ! 『ゼイリブ』を入れ忘れてる!! 痛恨。。。

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