2016年09月07日

わたしにはフィギュアとかそういうのを集める趣味はありませんが、ああいうのが好きな人の行動でどうしても解せないのが、「箱から出すと価値が下がるから」と、買ったままの状態で飾ってあることなんですね。


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おもちゃなんだから、箱から出して触ったり動かしたり、2つ以上あれば激突させたり…って完全に子どもの遊び方ですが、昔ミニカーで遊ぶのが好きだった私などはそれが普通の楽しみ方だと思うんですが、箱から出さずにただ眺めているだけ。

価値が下がるからというのは最初から売り飛ばすつもりなのかと思ったら、どうもそれも違うようで、いったい何なのかわからなかったんですが、今日ひらめきました。

あ、なるほど、と。

かつてこんなこと言う奴がいました。

喫茶店でケーキセットを注文しました。
450円のショートケーキ
400円のモンブラン
350円のシフォンケーキ
どれを選んでもコーヒーとセットで700円だと。

すると彼は「そんなもんショートケーキに決まってる」と迷わずショートケーキを注文していました。ショートケーキが好きなのかと問うと「そうでもないが、同じ値段ならショートケーキを頼むのが一番得じゃないか」と。

これは完全な間違いです。
「価値」というものを別の価値と勘違いしてしまっています。

確かにショートケーキが一番価格が高い。でもそれはあくまでも「市場における価値」にすぎません。自分が食べる以上、「自分にとっての価値」を考えなければなりません。

私は上記3つのうちなら断然モンブランです。同じ700円でショートケーキとモンブランなら間違いなくモンブランのほうが私にとっては価値が高いのです。自分にとっての価値の前では市場における価値などゴミ同然です。

極端な例を挙げれば、世界三大珍味のひとつフォアグラを一度だけ食べたことがありますが、少しもうまいと思いませんでした。市場における価値は莫大なものなのでしょうが、私にとっての価値はゼロに等しい。価値がゼロのものをおごってもらってもうれしくないし、コーヒーとセットで700円なんて高すぎます。

価値が下がるからフィギュアを箱から出さない人にとってのその「価値」というのは「市場における価値」ですよね。相場は知りませんが、例えば1万円で買ったフィギュアが箱から出しただけで2~3000円になったりするのでしょう。

でもそれは「市場における価値」が減少しただけであって、その人の「自分にとっての価値」は箱から出したって減少しないはずなのです。むしろ触ったり動かしたりして楽しむぶん価値は上がるんじゃないでしょうか。

市場における価値とは、すべての人の自分にとっての価値を平均した「平均値」にすぎません。

そんな「抽象的な数値」に振り回されるなんてまったくあほらしいことです。

自分にとっての価値という具体的なものだけを相手にして生きていきたいものですね。





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