もうこの人には何をやられても感動するしかありません。

『自虐の詩』などの隠れた巨匠・業田良家さんの『男の操』。


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といっても、すでに読んだことありましてね。あのときは上下2巻だったのが今回は描き下ろしを含めたうえで再編集して1巻にまとめられたのを読んだんです。

どこがどう変わったのかぜんぜんわからないんですが、やっぱり面白い! おもろぉて、やがて悲しき…というお手本のような物語。『自虐の詩』もまさにそんな名作でしたよね。

このような名作に対して御託を並べるのは野暮というもの。そこで、主人公・五木みさおが歌う「男の操」の全歌詞をここに引用しましょう。歌詞が見事にマンガの内容を代弁してくれています。






男の操 作詞・五木みさお

時は過ぎてゆく
人も過ぎてゆく
だからあなたに約束をした

雲は消えてゆく
人も消えてゆく
だから青空に約束をした

言葉で契り
贈り物をあげる
形のないものを
あなたにあげる

形がなくても
あなたは見えると言った

それが男の操

志を叶えたい
あの場所へ立ちたい
そばにあなたはいるだろうか

くじけて泣いていた
嬉しくて泣いていた
そばにあなたはいるだろうか

歌を捧げて
真心をあげる
形のないものを
あなたにあげる

形がないから
あなたは美しいと言った

それが男の操

あなたを思い
歩き続けたら
高い場所へ出た

あなたを思い
角を曲がったら
広い場所へ出た

あなたを思い
歌い続けたら
・・・・・・・・・・

川のせせらぎよ
風と木の歌よ
気づいた時の美しさ

あなたの笑う声
あなたの話す声
気づいた時の喜びよ

手に手を触れて
この胸を開く
形のないものを
あなたにあげる

形がないから
あなたは消えないと言った

それが男と女の操



昨日の日記で「言葉にできないことを表現したのが『作品』と呼ばれるものだ」と言いましたが、まさにこの『男の操』は言葉にできないもの、形のないものを読者にプレゼントしてくれている真の名作だと思いました。