年明けからBSフジにて再放送されている『王様のレストラン』。第6話まで再見しましたが、やはり何度見ても面白い!!!


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以前、三谷幸喜という脚本家は大嫌いだと言いましたが、この作品だけは別です。三谷作品の中で別格というだけでなく、すべての物語形式の作品の中でも別格と思うくらい私はこの『王様のレストラン』が大好きなのです。

その理由としては、「神話の構造が生きているから」と、ひとまずは言うことができましょう。

神話とは何ぞや。

ジョーゼフ・キャンベルの『千の顔を持つ英雄』をもち出すまでもなく、英雄の旅=ヒーローズ・ジャーニーですね。
最初は恐れを抱き尻込みしていた人間が、己の弱い心に打ち克って戦いの旅に出、見事、悪を打ち倒す道程を描いたもの。

まず、登場人物を整理しましょう。以下は俳優のビリング順です。

松本幸四郎…伝説のギャルソン千石
筒井道隆…オーナー禄郎
山口智子…シェフしずか
鈴木京香…バルマン政子
西村雅彦…ディレクトール範朝(総支配人)
小野武彦…メートル梶原(食堂担当ギャルソン)
梶原善…パティシエ稲毛
白井晃…ソムリエ大庭
田口浩正…スー・シェフ畠山(シェフの助手)
伊藤俊人…コミ和田(平のギャルソン)
杉本隆吾…プロンジュール佐々木(皿洗い)
ジャッケー・ローロン…ガルトマンジェ:デュヴィヴィエ(オードブル担当)

全11回の物語で語られるのは、一言で言ってしまえば、「甦った伝説のギャルソンが暗黒面に堕ち、そして再び甦る」というものです。

私は、この物語のヒーローは、その伝説のギャルソンたる千石さんだとばかり思っていました。しかし今回見直してみて、第1話からどうもそれは違うのではないかと思うようになりました。

そして、第2話、第3話…と見進めていくにつれて、その思いは確信へと変わりました。

伝説のギャルソンが傾きかかったフレンチレストランを復活させる、という物語だと思っていましたが、違ったのです。

さて、では、この『王様のレストラン』の本当のヒーローは誰なのでしょうか。そしてこの物語を一言で語るとするならいったいどういうものなのでしょうか?

続き
②ヒーローはオーナー禄郎である!
③シェフしずかは「ヒーロー」ではないのか
④ディレクトール範朝から千石さんへと至る道
⑤アンチヒーロー千石武
⑥最低だが素晴らしい!
番外編 オーディオコメンタリーが面白い!