2015年11月29日

ものすごくいい本を読みました。

宮川整体/整体・健昂会という団体の代表で宮川眞人氏による『あたため整体学』という本です。



実は私、もうだいぶ前から低体温に悩まされていまして。

平熱が35.6度くらいしかないんですよ。がん細胞の一番好きな体温が35度台らしく、えらいこっちゃとしょうが紅茶を飲んだりストレッチや運動したり、みかんやニンジンなど暖色の食べ物は体を温めるらしいのでそういうものをたくさん摂ったり。

でもぜんぜん体温が上がらないのでこの本を手に取ってみた次第。

すると…

いろいろ漢方医学に基づいた「肝」「腎」「心」「肺」が四肢のどこに当たるか、どこを伸ばせば体温が上がるか、冷えを解消できるか、なんてことが書いてあるわけです。

で、イラストと説明に従ってすべてのストレッチをやってみました。できたということはそれなりに体が柔らかいわけでそんなに冷えてないのでは? と思ったりもしましたが、結構汗をかいたのでだいぶ体温上がったのでは? と測ってみると何と35.9度…。

ぜんぜん上がってないじゃんか!!!

それはさておき、この本の非凡なところはそのストレッチの詳しさや新しさにあるのではなく、冷え解消や体の歪みを直すことに対する根本的な考え方なんですよね。

著者は言います。

「ある牛丼屋に入ってみたところ、帽子を脱がずに食べてる人がいる。携帯をずっと眺めたまま食べてる人がいる。茶碗をまるでコップをもつような手つきで食べてる人がいる。そんなことが体を温めることと何の関係があるのかと思うかもしれませんが、私は食べ物そのものの成分を考えるより、まず第一に食べ物に対する態度や食事に対する姿勢から見直すことから始めるべきだと考えるのです

お、何だかただの整体本ではないぞ、という雰囲気が漂い始めました。

「食べ物に関して本当に大事なことは、食べ物に対する感謝の念です。粗末な食べ物でも、心がこもったものを食べたときのおいしさはこの上ないのです。心が温まれば体の冷えなど吹っ飛ぶのではないでしょうか」

なるほど。ますます深くなってきたぞ。

著者は続けます。

「テレビでは、うんざりするくらいの種類と量のサプリメントやダイエット食品が宣伝されています。しかし、やたらそういう商品に飛びつくのは、体の欲求でなく心の飢えからくるものではないか。そういう人にかぎって飢えたり腹を空かせた経験がない」

「この症状には何とかの成分が足りないとか、年齢とともにこの成分が失われるからと強迫観念に駆り立てられている人たちに本当に足りてないのは食事から得られる幸福感ではないか」

そして、ここから驚くべき言葉が出てきます。

「食事は栄養補給ではない」

えええーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!!!!!!!?

しかしこれは考えてみれば当たり前のことです。
食事は、家族と語らう場であり、人とつながる場であり、そういう人生の楽しさを与えてくれる場なのですから。

だから「肉食ではなく穀物と菜食だけのほうがいい」とか「一日一食がいい」とか、そういうのは「宗教」にすぎないと著者は断じます。それを信じるのは構わないが、他の人に押し付けるのはナンセンスだと。

なるほど、だから全部のストレッチをやっても私の体温が36度に上がらなかったのは幸福感が足らないからなんですね。

それはさておき、あとがきを読むと、なるほどこの著者を根幹から支えているのは「宇宙観」なのだと判明しました。

人間の体を考えるとき、いつも著者の頭にあるのは、

「なぜ地球上に生命が誕生したのか」

ということなんだそうです。

うん、素晴らしい。その疑問には永遠に答えは出ないでしょうが、永遠に答えが出ないところからしか真理は見えない。

この著者とは会えばすぐ友達になれる気がします。

「希望に起き、感謝に眠る」

著者が薦める生き方です。そのような生活を目指します。


20150630161528

やはり我々日本人にとっての「食事」とはこれですな。





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