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今日の「週刊リテラシー」の半蔵門世論調査は、自民党のある議員が、SEALDsの人たちを指して「戦争に行きたくないなどと利己的なことを言っている」とツイッターでつぶやいた件について、「あなたは『戦争に行きたくない』は利己的と思いますか?」というものだった。

うーん、何かおかしいんですよね。

番組内で「利己的じゃない」「いや、利己的だ」と議論が交わされてましたが、利己的=悪という図式でこの問題をとらえていることがそもそもおかしいのではないかと。

前提となっている「利己的=悪」という図式が果たして本当にいかなる場合でも正しいのか、という検証がなされていないと思いました。

私は、戦争に行きたくないというのは、死にたくない、殺したくない、ということだから利己的なことだと思います。しかし、それは「良い利己主義」なんじゃないんですかね?

「100%悪い人間もいなければ100%良い人間もいない」という方程式に則れば、利己主義というものも100%悪じゃないんじゃないの?と。

だって、戦争に行きたくないが悪い利己主義なら、その対極にあるのは、お国のために戦争に行く利他主義ということになりますが、それって良くないことなんじゃないかな。お国のために死ぬことを唯一の美徳として勝ち目のない戦争に突っ走ったことを忘れてはなりますまい。

だから、今日の半蔵門世論調査では、

「戦争に行きたくないは悪いことだと思いますか?」

と質問するべきだったと思います。
私は少しも悪いことだとは思いません。良いと思う人だけが戦場に行けばいいんだと。



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