2016年02月06日

ロバート・ゼメキス監督が『フライト』以来3年ぶりの新作として世に放った『ザ・ウォーク』。『ゼロ・グラビティ』以来、約2年ぶりに3Dで見るべき映画ということで、3Dに何の関心もない私も2年ぶりに3D眼鏡をかけて見てきました。


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いやぁ、すごかったですねぇ。クライマックス30分の綱渡りは史実だから成功するって知ってるのにそれでもハラハラドキドキ。アングル、サイズ、画面の奥行き、すべて完璧。編集の呼吸も最高でこの30分は至高の時間を味わいました。

いまはなきツインタワーへの「言及」もよかったですよね。言葉では何も説明せず、ただフェイドアウトする映像とともに「永遠」を感じてしまう。映画を見て「永遠」を感じたのは『サイレント・ランニング』以来だと言ってしまったらほめすぎでしょうか。

しかし…

何故にこのような物語構成になっているのでしょうか?

このような、というのは、主人公のジョゼフ・ゴードン・レヴィットがすでに綱渡りを終えたあとの時間から過去を回想し、ナレーションで説明してしまう構成のことです。

最近のハリウッド映画は、主人公のナレーションで背景を説明する映画が多くてげんなりします。『マイ・インターン』なんかもそうでした。主人公のナレーションが聞こえた瞬間に萎えちゃうんですよ。

この『ザ・ウォーク』では、現在、といっても、綱渡り直後なのか、それとも綱渡り成功から10年くらいあとなのか定かではありませんが、少なくともツインタワーに潜入して綱渡りをし、警察に捕まるよりはあとの時間にいる彼自身が子ども時代にサーカスで綱渡りを見て感動したとか、それから練習をしたとか、過去が語られるんですが、すべて時系列の順番で見せたほうがよくなかったでしょうか。

現在と過去と大過去が入り乱れてちょっと映画に没入しにくいんです。主人公が当時世界一高い建造物だったツインタワーに潜入して命綱なしで綱渡りをするという、ほとんど病気としか思えない妄想に取りつかれた人間なのだから、時系列でやったほうが観客が彼に感情移入しやすかったと思うんですが、どうでしょうか。

しかしながら、時系列でやってほしくなかったところもあります。

綱渡り決行の3週間くらい前に足を怪我しますよね。あれは決行の前に見せるべきじゃなかったと思うんですよ。

前述したとおり、クライマックスの映像がド迫力だから成功すると知っててもハラハラしてしまう。だけれど、事前に怪我していると知っていたら、「成功する」という情報と「怪我している」という情報の二つが合わさって「怪我してるけど成功する」というふうに観客は先を読んでしまうんですよね。

だから、冒頭から現在と過去を行ったり来たりの構成にするくらいなら、ここでそれを使ってほしかった。

つまり、足を怪我したことを観客は知らない。で、ド迫力の映像でハラハラさせる。でも観客はどうせ成功すると知っている。

そのとき、最後の最後で主人公の足がぐらつき始める。そこで、過去のシーンになり、実は大怪我してたんですよ、と説明し、さらに血まみれになった彼の足裏を見せる。そうすれば、観客のハラハラドキドキがさらにヒートアップしたはずなんです。どうせ成功するという読みがぐらついて「もしや…」という危機感にさらされて、無事成功した暁には拍手喝采!ってな。

映像で見せる映画だからこそ、脚本構成をきっちりしてほしかったです。『ゼロ・グラビティ』には文句のつけようがなかったですから。


ザ・ウォーク (字幕版)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
2016-04-06





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2016年02月01日

前節ベティスに先制されながらも何とか試合は支配するも引き分けに終わったレアル・マドリード。今節はホームにエスパニョールを迎えての一戦。さて、気持ちを切り替えて再びショーを繰り広げられたのでしょうか。

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終わってみればクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックなどで6-0の圧勝。ホームでは3試合連続のマニータ。ジダン新体制になってこれで3勝1分け。17得点、2失点という上々の滑り出し。

もう「ベニテスがいなくなった」ご祝儀ではなく、完全にジダンの力ですね。

何より、イスコが生まれ変わったのが大きい。もともとジダン監督になってから貢献度は大きかったんですが、主に守備面でした。でも今日は攻守ともに大活躍。モドリッチ、クロースとともにレアルの要になっています。

確かにロナウドの2点目はすごかった。ダブルタッチから相手を二人かわしてのゴラッソ。

でもね、前線の3人全員が得点できたのは中盤の3人が躍動していたからですよ。ゴールを決めた選手ばかり取り上げられるのは納得がいきません。

ラ・デシマを達成した2季前、シャビ・アロンソ、モドリッチ、ディ・マリアという中盤3人が要になってましたが、そのときと同じような感じになってきました。アンチェロッティの右腕だったジダンだからこそ再現できた中盤の躍動ぶり。

ボールロスト後の奪い方が速いのも素晴らしいですが、今日の試合で目を引いたのは、サイドに散らしたときのサポートがめちゃくちゃ速かったこと。サイドバックがボールをもてばインサイドハーフがサポートに、インサイドハーフがボールをもてばウイングがサポートに、という感じで、ベニテス時代のようにサイドで孤立するシーンがほとんどありませんでした。

あとは、解説の宮本が言っていたように、ハメスが中へ切れ込んで相手DFがそれにつられたときにスパンとサイドへ散らしてそこからクロスというフリーランニングを多用した流れるような攻撃。ジダン就任当初から見られたショートパスを多用したポゼッションサッカーも板についてきました。

しかしながら、今日はワンツーがほとんどありませんでした。一応走ってはいるけど、エスパニョールより走行距離も平均スピードも劣っていたのはパス&ゴーがあまり実践されていなかったからではないでしょうか。

これまで選手交代で違いを見せられなかったジダンでしたが、今日は最初に入れたヘセが大活躍で彼のファンである私はうれしいかぎり。モドリッチとクロースを休ませられたのも収穫かと。ただ、前節みたいに苦しい状況をいまだ変えたことがないのが不安材料。

少し先にはアウェイでのマラガ戦、そしてCLーマ戦(これもアウェイ)、次がホームとはいえダービーと厳しい日程。ここを3連勝できるかどうか(ローマとは引き分けでも御の字ですがその代わり1点は取ってね)が鍵になるでしょう。

難癖ばかりつけてしまいましたが、ジダン・レアルが徐々に完成の域に達してる感じがします。

期待してますよ!





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2016年01月31日

今日はバルサとアトレティコの頂上決戦。
勝ち点で並んでるように見えますが、バルサはクラブワールドカップ出場のために消化が1試合少ないのであくまでも暫定で同点。アウェイとはいえヒホン相手にバルサが負けるとは思えないので実質アトレティコが2位での対決。

マドリディスタの私としては引き分けてくれるのがいいかな、いや、でもできるだけバルサが勝ち点落としてくれたほうが後々いいかな、などと、まぁどちらのファンでもないので純粋に試合を楽しもうと思って見たんですが、残念な試合になっちゃいましたね。

アトレティコが先制して「お!」となるも、メッシが同点弾。さすがメッシ。

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知らない人が見たら「何でこんな選手を先発させるの?」と思われてもしょうがないほど並み以下のプレーに終始してましたが一発で仕留めてしまった。ああいうところが「もってる人」と言われる所以なのでしょう。

そしてダニエウ・アウベスからのフィードに抜け出したルイス・スアレスがDFを振り切って泥臭いゴールで逆転。でもまだまだ前半。何がどうなるかわからない、面白い試合だ。

と思っていたら、フィリペ・ルイスが足の裏でメッシの足を削りに行ってしまい一発レッド。フィリペ・ルイスは最初から苛々したラフプレーを連発してたけど、何かあったの? 
ただここまではまだよかったんですよ。サッカーでは一人少ないほうが勝つことって少しも珍しくないから。逆に堅守速攻で点取れるかも。

と思っていたら、後半ゴディンが2枚目のイエローで退場。

何と11人対9人。

もう万事休すか。いくら何でも2人も少なくてしかもバルサ相手では同点すら不可能だろう、ここからティキタカ・ショーが始まる。

と思っていたら、バルサ、最後まで1点も取れなかった。逆にアトレティコのほうに何度かチャンスがありました。

これはレアルには朗報ですね。

アトレティコはこれでリーガ2試合続けて勝利なし。国王杯も含めると公式戦4試合連続で勝利なし。しかも2連敗。次節はフィリペ・ルイスとゴディンだけでなく、怪我で交代を余儀なくされたアウグスト・フェルナンデスも出られないだろうし、苦しい戦いを強いられます。

それよりマドリディスタとして希望が見えたのはバルサの戦いぶり。得点シーンはさすがの一言ですが、他に見るべき場面があまりなかった。

逆に、前半アウグスト・フェルナンデスがミドルシュートを打った場面なんか、なぜ誰も当たりに行かないのか不思議なくらいのいいかげんな守備。ルイス・エンリケ監督も激怒してました。

さらに、スタッツを見るとボール支配率が70対30。この数字は絶好調のバルサなら11人対11人でも簡単に記録できる数字。それを2人も少ない相手にこれですから。パスミスも200本近くあるし、バルサらしくない。

加えて、ゴールチャンスが5対4、枠内シュートも6対4って、試合を見てない人なら最後まで退場者が出なかった普通の試合と思うでしょう。

国王杯は見られないのでよく知りませんが、このところバルサはビルバオやエスパニョール、マラガといったチームとのアウェイ戦で「らしくない」戦い方をしているとか。それが今日はホームで出てしまった。退場者が出なかったら負けてた可能性のほうが高いのでは?

だから、実質7ポイント差とはいえ、レアルにもチャンスありですね。アトレティコはおそらくこのまま沈んでくれる。あとはバルサが勝ち点を少しずつ落として…そしてクラシコで仕留める!

というのが最上のシナリオでしょうか。





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