2016年02月08日

ジダン新監督になってから3勝1分けとはいえ、ホームで3勝、アウェイでは未勝利。厳しいアウェーの地で勝ち点3を取り切れるかが課題でしたが…

20160208_benzema_getty-560x373

グラナダの前からのプレスに苦しみながらも30分にベンゼマが先制弾。ごっつぁんゴールでしたが、その前の、モドリッチからカルバハルへのスルーパスが素晴らしかったですね。

ゴールシーン以外でも、モドリッチからカルバハルへのスルーパスが何本もありました。

前節までなら、左サイドのクリスティアーノ・ロナウド、イスコ、マルセロのところへボールが流れると、モドリッチも中央へ流れることがほとんどでしたが、今日の試合ではずっと右にいましたね。左右の幅をできるだけ広くとってここぞというときのサイドチェンジを活かそうという戦術だったのでしょうか。ハメスからロナウドへのロングパスもありましたし。でもあれは決めてくれないと。今日のロナウドは絶不調。あれじゃ途中で替えられても文句言えないでしょう。

しかしながらもっともイライラしたのはパスミスが多かったこと。マルセロの失点してもおかしくないバックパスもありましたが、実際に失点したのも相手にパスしてしまったのが原因ですよね。どうもジダン政権になってからアウェーでの戦い方に自信がないのが気になります。

1-1となってからのジダンの采配にも疑問です。

ハメスに替えてヘセはいいとして、足がつったカルバハルを下ろさずイスコに替えてコバチッチというのが理解できない。カルバハルに替えてルカス・バスケスを右サイドバックで使ったほうがよかったのでは?

それに、モドリッチの勝ち越しゴールの直後にカルバハルに替えてナチョ。この交代自体はいいんですが、もし勝ち越せてなかったらどうするつもりだったんでしょう。勝ち越しのことをあらかじめ考える采配は疑問ですね。押せ押せムードだったのならいいけど、あまり勝ち越せる雰囲気じゃなかったですから。まずは勝ち越すための選手交代をすべきだったのではないでしょうか。

それにしてもジダンを救ったモドリッチの魂のこもったミドルシュートはすごかった!!! あれはまさにゴラッソ。しかも残り5分での。これからは試合終了の笛まで期待をもって見れそうです。

バルサが勝ち点落としてくれてることを期待してたんですが、やはり勝ってますか。最下位レバンテが相手だからしょうがないか。

ともかく、内容は悪いながらも勝ち点3をゲット。追撃態勢は整いつつあります。早くバルサが引き分けてくれないものか。アトレティコは直接対決で勝てばいいけど、バルサにはカンプ・ノウで勝ってもまだまだ差がありますからね。





  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年02月06日

ロバート・ゼメキス監督が『フライト』以来3年ぶりの新作として世に放った『ザ・ウォーク』。『ゼロ・グラビティ』以来、約2年ぶりに3Dで見るべき映画ということで、3Dに何の関心もない私も2年ぶりに3D眼鏡をかけて見てきました。


9e52a4e3

いやぁ、すごかったですねぇ。クライマックス30分の綱渡りは史実だから成功するって知ってるのにそれでもハラハラドキドキ。アングル、サイズ、画面の奥行き、すべて完璧。編集の呼吸も最高でこの30分は至高の時間を味わいました。

いまはなきツインタワーへの「言及」もよかったですよね。言葉では何も説明せず、ただフェイドアウトする映像とともに「永遠」を感じてしまう。映画を見て「永遠」を感じたのは『サイレント・ランニング』以来だと言ってしまったらほめすぎでしょうか。

しかし…

何故にこのような物語構成になっているのでしょうか?

このような、というのは、主人公のジョゼフ・ゴードン・レヴィットがすでに綱渡りを終えたあとの時間から過去を回想し、ナレーションで説明してしまう構成のことです。

最近のハリウッド映画は、主人公のナレーションで背景を説明する映画が多くてげんなりします。『マイ・インターン』なんかもそうでした。主人公のナレーションが聞こえた瞬間に萎えちゃうんですよ。

この『ザ・ウォーク』では、現在、といっても、綱渡り直後なのか、それとも綱渡り成功から10年くらいあとなのか定かではありませんが、少なくともツインタワーに潜入して綱渡りをし、警察に捕まるよりはあとの時間にいる彼自身が子ども時代にサーカスで綱渡りを見て感動したとか、それから練習をしたとか、過去が語られるんですが、すべて時系列の順番で見せたほうがよくなかったでしょうか。

現在と過去と大過去が入り乱れてちょっと映画に没入しにくいんです。主人公が当時世界一高い建造物だったツインタワーに潜入して命綱なしで綱渡りをするという、ほとんど病気としか思えない妄想に取りつかれた人間なのだから、時系列でやったほうが観客が彼に感情移入しやすかったと思うんですが、どうでしょうか。

しかしながら、時系列でやってほしくなかったところもあります。

綱渡り決行の3週間くらい前に足を怪我しますよね。あれは決行の前に見せるべきじゃなかったと思うんですよ。

前述したとおり、クライマックスの映像がド迫力だから成功すると知っててもハラハラしてしまう。だけれど、事前に怪我していると知っていたら、「成功する」という情報と「怪我している」という情報の二つが合わさって「怪我してるけど成功する」というふうに観客は先を読んでしまうんですよね。

だから、冒頭から現在と過去を行ったり来たりの構成にするくらいなら、ここでそれを使ってほしかった。

つまり、足を怪我したことを観客は知らない。で、ド迫力の映像でハラハラさせる。でも観客はどうせ成功すると知っている。

そのとき、最後の最後で主人公の足がぐらつき始める。そこで、過去のシーンになり、実は大怪我してたんですよ、と説明し、さらに血まみれになった彼の足裏を見せる。そうすれば、観客のハラハラドキドキがさらにヒートアップしたはずなんです。どうせ成功するという読みがぐらついて「もしや…」という危機感にさらされて、無事成功した暁には拍手喝采!ってな。

映像で見せる映画だからこそ、脚本構成をきっちりしてほしかったです。『ゼロ・グラビティ』には文句のつけようがなかったですから。


ザ・ウォーク (字幕版)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
2016-04-06





  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年02月01日

前節ベティスに先制されながらも何とか試合は支配するも引き分けに終わったレアル・マドリード。今節はホームにエスパニョールを迎えての一戦。さて、気持ちを切り替えて再びショーを繰り広げられたのでしょうか。

20160201_cr7_getty-560x373

終わってみればクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックなどで6-0の圧勝。ホームでは3試合連続のマニータ。ジダン新体制になってこれで3勝1分け。17得点、2失点という上々の滑り出し。

もう「ベニテスがいなくなった」ご祝儀ではなく、完全にジダンの力ですね。

何より、イスコが生まれ変わったのが大きい。もともとジダン監督になってから貢献度は大きかったんですが、主に守備面でした。でも今日は攻守ともに大活躍。モドリッチ、クロースとともにレアルの要になっています。

確かにロナウドの2点目はすごかった。ダブルタッチから相手を二人かわしてのゴラッソ。

でもね、前線の3人全員が得点できたのは中盤の3人が躍動していたからですよ。ゴールを決めた選手ばかり取り上げられるのは納得がいきません。

ラ・デシマを達成した2季前、シャビ・アロンソ、モドリッチ、ディ・マリアという中盤3人が要になってましたが、そのときと同じような感じになってきました。アンチェロッティの右腕だったジダンだからこそ再現できた中盤の躍動ぶり。

ボールロスト後の奪い方が速いのも素晴らしいですが、今日の試合で目を引いたのは、サイドに散らしたときのサポートがめちゃくちゃ速かったこと。サイドバックがボールをもてばインサイドハーフがサポートに、インサイドハーフがボールをもてばウイングがサポートに、という感じで、ベニテス時代のようにサイドで孤立するシーンがほとんどありませんでした。

あとは、解説の宮本が言っていたように、ハメスが中へ切れ込んで相手DFがそれにつられたときにスパンとサイドへ散らしてそこからクロスというフリーランニングを多用した流れるような攻撃。ジダン就任当初から見られたショートパスを多用したポゼッションサッカーも板についてきました。

しかしながら、今日はワンツーがほとんどありませんでした。一応走ってはいるけど、エスパニョールより走行距離も平均スピードも劣っていたのはパス&ゴーがあまり実践されていなかったからではないでしょうか。

これまで選手交代で違いを見せられなかったジダンでしたが、今日は最初に入れたヘセが大活躍で彼のファンである私はうれしいかぎり。モドリッチとクロースを休ませられたのも収穫かと。ただ、前節みたいに苦しい状況をいまだ変えたことがないのが不安材料。

少し先にはアウェイでのマラガ戦、そしてCLーマ戦(これもアウェイ)、次がホームとはいえダービーと厳しい日程。ここを3連勝できるかどうか(ローマとは引き分けでも御の字ですがその代わり1点は取ってね)が鍵になるでしょう。

難癖ばかりつけてしまいましたが、ジダン・レアルが徐々に完成の域に達してる感じがします。

期待してますよ!





  • このエントリーをはてなブックマークに追加