2016年04月21日

ブリー・ラーソンがアカデミー主演女優賞に輝いた話題の映画『ルーム』を見てきました。
この映画、演技賞だけじゃなく、作品賞にも監督賞にも脚本賞にもノミネートされてたのでめちゃ期待してたんです。

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見てる間、ハラハラドキドキ、いったいどうなるの、どこへ着地するの、と思っていたら、思いがけないところへ行って見せてくれまして、ジーンと感動したんです。
普段はエンディングクレジットなんか見ない私が最後まで立てなかったんだから相当な感動だったはずです。

しかし…

劇場を出てしばらくたつと、何か急に釈然としなくなってる自分に気づいたんです。

「もしかして音楽に感動しただけでは…?」と。

私にとって『戦場のメリークリスマス』がまさにそういう映画で、あれは何度見ても映画に感動したのか音楽に感動しただけなのかよくわからないのです。

『ルーム』もそういう映画にすぎなかったのかな、と思ったんですが、よくよく考えてみると、それは間違いだと気づきました。

だって、確かに最後の音楽はよかったけど、音楽が鳴り始める前、ブリー・ラーソンが声に出さずに「グッバイ、ルーム」と言うところでジーンときたんですよね。音楽はその感動を助長する役目を果たしているだけで、音楽が感動の原因ではない。

じゃあ、この釈然としない理由は何なのか。

まず、ラストに感動した理由ですが、あそこは母と子の和解ですよね? 和解というとちょっと語弊がありそうですが、いまだにあの部屋を愛している息子が、昔も今もあの部屋を憎み続けている母親に部屋との訣別を促すと。
息子は部屋と訣別したことでこれからの明るく新しい未来を感じさせるし、母親は、あの声に出さない「グッバイ、ルーム」で苦難の7年間と本当の意味で訣別できました。息子が部屋の机や椅子ひとつひとつに別れを告げたからこそ母親は救われました。
自分が息子を守っている、自分以外に誰が守れるのか、この子には私しかいないんだから、と肩に力が入っていた母親が、その息子によって救われる。それも部屋という無機質な空間、それも自分たちを苦しめていた空間を仲介役にして救いがもたらされるという斬新な結末に感動したんですね。これは誰しも同じでしょう。
だから音楽の効果か? と思ったのはあまりに勘違いすぎる勘違いでした。

が、ここからが問題です。劇場を出た直後のあの釈然としない思いは何なのか。


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この『ルーム』は親子の話ですよね。でも、親子というのはブリー・ラーソンとその息子だけじゃなく、ウィリアム・H・メイシー&ジョーン・アレン夫婦とその娘ブリー・ラーソンの物語でもあるわけでしょう? 片方の葛藤は解消されたのに、もう片方は解消されていません。

メイシーとアレンはブリー・ラーソンが監禁されていた7年間に離婚していたことが判明しますが、警察の事情聴取などが終わって久しぶりの家族水入らずの場面で、メイシーは監禁犯の息子でもある孫の顔が見れないと言って家族の間に亀裂が入ります。「何であの男の子どもを産んだのか」とでも思っているのでしょうか。あるいは、孫の顔にあの監禁犯の面影がどうしてもちらつくのでしょうか。結局、メイシーとブリー・ラーソンは和解しないまま映画は終わります。

逆にジョーン・アレンにはそのような葛藤はないようで、ただ娘と孫への無条件の愛情が二人を温かく包み込みます。

この映画では「母親の子どもへの無条件の愛」が通奏低音として響いてますよね。ブリー・ラーソンは「息子は生物学的には監禁犯の子どもであってもつながりは一切ない。彼は私一人だけの子どもだ」とはっきり言います。
ジョーン・アレンも同じで、7年間監禁されて世間の好奇の目にさらされようと、憎き犯人の子どもを産もうと、この子は大事な娘、もう一人は大事な孫だと。

でも、そんな母親でも救えなかったブリー・ラーソンの苦悩を息子が部屋に訣別することで晴らしてあげる、というところがこの映画の独創なんですが、ウィリアム・H・メイシーとの葛藤は解消しないでいいの? という疑問が残ってしまうんです。

祖母、母、息子、この3人が幸せだからいい、私たち3人がつながっているからそれでいい。もしそうであるなら、父親はどうでもいいということになります。それは、ブリー・ラーソンが自分の息子について「この子の父親はいない」と言ったこととつながってしまいます。確かにあの男は卑劣な犯罪者だからそれでいいとしても、メイシーは普通の父親じゃないですか。

もしかして、「弁護士は断固戦うと言ったが断わった」とかいうセリフがありましたが、それでこの父親はこの家族にとって不要ということなのでしょうか。しかし、それでは「親子の結びつき」というこの映画のテーマに反してしまう気がします。

母親の無条件の愛情を受け、息子からも間接的に諭された主人公は父親と和解すべきだったと思います。でないと、メイシーはただ「孫の顔を見たくない」と言って「脱出後の主人公たちに二次被害をもたらす〝記号″」でしかありません。

脱出までの前半に比べて後半が短いんですよね。後半がメインなんだからもっと時間をかけて後半の葛藤劇をじっくり描くべきだったと思います。

それでは映画が長くなってしまうじゃないか、という声が聞こえてきそうですが、前半をばっさりカットできると思うんです。


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この映画は「部屋を脱出する物語」ではありません。「部屋を脱出したあとの家族の葛藤劇」です。だから、監禁犯がクモ膜下出血か何かで倒れて急死、で、ドアの暗証番号がわからないから天窓を割って脱出、ということにでもすれば、前半をかなり短くできます。

部屋だけが世界だった息子の外界へ出たいという無意識の欲求(というふうに私には見えました)は天窓を通してでした。その天窓を割って脱出してこそ、この映画における「本当の脱出劇」になったんじゃないでしょうか。

その上で父親とも和解し、声に出さない「グッバイ、ルーム」が来たら、もう無上の感動というか、幸せいっぱい胸いっぱいで帰路につくことができたと思います。

いい映画なのに惜しいと思います。あとちょっとで映画史に残る傑作になったのにと、とても残念です。

ルーム(字幕版)
ブリー・ラーソン
2016-10-16






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前節バルサがまた負けてくれたので、残り5試合で1ポイント差に3チームがひしめく大混戦になったリーガ・エスパニョーラ。
今日は、バルサがアウェーのデポルティーボ戦、アトレティコがアウェーのビルバオ戦、レアルがホームでビジャレアル戦とどれも難関。どこかが脱落するかと思ったら…全部勝っちゃいましたね。

夜中に起きてバルサの試合を見始めましたが、ポンポンと2点取っちゃったんでこりゃダメだと寝直したんですが、まさか8-0の爆勝とは…。前節のバレンシア戦、負けはしたけどチャンスの数は多かったと聞いて「もしや…」とは思ってたんですが、復活しちゃいましたか。デポルも0-2になる前のビッグチャンス2回決められなかったのが痛すぎますね。

さて、5時のキックオフちょうどに起きて見たレアルvsビジャレアルの一戦は「勝っても勝ち点差は縮まらないし、かといって引き分け以下なら優勝戦線から脱落だし」という気合が入るような入らないような変な感じで見始めましたが、チーム状態がよすぎて逆に退屈でした。


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ベンゼマがよかったですよね。先制点よりも、2点目のポストプレーからルカス・バスケスへ出したパスが素晴らしかった。3点目もベンゼマからダニーロへの速い縦パスが起点。3点すべてに絡む大活躍。

モドリッチをはじめとした中盤3人も相変わらずよかったし、とにかく4位のビジャレアル相手にチャンスらしいチャンスをまったく作らせなかった。それどころかセカンドボールをことごとく拾ってどんどん前へ。何か楽勝すぎて退屈でした。

どうせならもっと点取ってほしかったですが、失点リーグ2位のビジャレアルが相手なら3得点は御の字ですかね。

でも何かこう、ボールも試合も支配していると、いつか先制点が入るだろう、追加点もいつか入るだろう、みたいな気の抜けた感じになるのが垣間見られたのが心配です。もう負けられない試合ばかりなのに。

気になるのは、一人だけ蚊帳の外だったクリスティアーノ・ロナウドですね。ぜんぜん見方がラストパスをくれなかったことに苛立ってなければいいんですが。

モドリッチのゴラッソの場面で拳を突き上げて喜んでいたのが救いです。前節みたいなヘセのプレゼントパスがあったら言うことなかったんですけど。

とにかく、バルサ大勝で、優勝にいちばん近いのは完全にバルサですね。レアルもアトレティコもCLがあるから日程的に厳しい。

でも最後まであきらめずに頑張って! まだまだ何が起こるかわからない!!!





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2016年04月20日

先月終わりか今月初めの『しゃべくり007』でホリケンが紹介していた「マジッククリスタル」。

何でも種から育てるクリスタルだと。しかも、最終的にどういう形になるかは千差万別で、育ててみないことにはわからないというんで、これは面白そうだと購入しました。1個680円。いろんな色があるんですが、私は慢性の眼精疲労に悩まされてるんで、目にやさしい緑を購入。ちなみにパソコンの壁紙もうっそうとした深い緑の森の風景です。

やるべきことは、

①専用の容器に90℃から100℃の熱湯を決められた線まで注いで、クリスタルパウダーを一気に入れて素早く撹拌し、30秒以内に溶かしきる。(これ、結構急がないとダメです)
②溶かしきったら蓋をして常温になるまで60分待つ。
③常温になったら成長するための土台を沈め、その真ん中あたりを狙ってクリスタルの種を蒔く。
④また蓋をして24時間待つ。

いま現在24時間たつのを待ってる状態なんですが、こんな感じなんです。

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下のほうに白いぶつぶつがかろうじて見えるかと思いますが、これが発育し始めたクリスタルなんです。

名前を付けちゃいました。見てるだけで何やら神聖な気持ちになるので「ホーリーちゃん」といいます。以後、お見知りおきを!

さて、クリスタルってそもそも何ぞや? と思って調べたら「結晶」のことなんですね。

結晶といえば…

そうか! きれいな形に仕上げるコツを俺は知っている!! と、そのコツをいま実行中です。

そのコツって何? と訊かれそうですが、いまは秘密です。だって、結局きれいな形に仕上がらなかったら恥かくじゃないですか。コツでも何でもなかったってことになるし。

だからいまは秘密です。極秘中の極秘なのです。

きれいな形になったら開示しますよ。まずは帰ってきたら24時間たつので、蓋をあけてさらなる成長を促してやるのが先決です。

蓋をあけて10日たつと成長終わりだそうです。またレポートします。





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