聳え立つ地平線

ありえないものを発見すること、それを写し撮ること、そしてきちんと見せること。

『マネーの天使』に見る詐欺問題の奥の奥の恐ろしさ

テレビ東京系で放送中の『マネーの天使』。昨日の第4話で約3分の1が終了したわけですが、いままで楽しんで見ていた反動なのか、何だか物足りないというか、詐欺という問題の奥の奥の恐ろしさを見る気がしました。

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第1話では当ドラマの主役である小籔千豊がブラック企業の社長から未払い分の給料を奪還する話が描かれました。

第2話では、とんでもないヒモ男に騙されて貢ぎ続けた女が、第3話では婚活マンション詐欺、第4話でははっきり自分の意見を言えない気の弱い女が意地悪なママ友に借りた金を踏み倒される姿が描かれました。

そして同時に、片瀬那奈扮する弁護士志望の女ではなく、彼女が経営する料理店で働く葵わかな演じる女子高生の豊富な法律知識で問題を解決する様も描かれました。

確かに騙していたほうは悪い。断罪されてしかるべきでしょう。

しかしながら、騙されていたほうの「問題」はどうなるのでしょうか。

誤解のないように断っておきますが、私は「責任」とは言ってませんよ。責任は騙した側だけにある。でも「問題」は騙したほうと騙されたほうの双方にあると考えなければなりません。

ヒモ男に騙されていた女は、片瀬那奈たちに相談しながらも、ヒモ男の甘言に再度騙されます。意地悪ママ友に騙されていた女も、「分割で払うから」という言葉を信じたために、「毎月500円ずつの支払い。完済するまで33年4か月」という地獄に叩き落されます。それ以前に、再三再四金を無心されながら一言も抗弁しなかったのは大いなる問題です。

騙されて、相談し、また騙されて、相談してやっと相手が悪いと知る、というのは、物語を面白くするための仕掛けだけの問題ではないと思います。騙される人間は簡単に相手の言うことを信じてしまいがちなのです。ああ、またこの人は騙されてしまうんだな、そういう顔してるもの、と見てるこちらは呑気に思ってしまいますが、そのような騙される人物の行動原理が物語を展開させるためだけに利用されてしまっている、というところに詐欺問題の大いなる問題が潜んでいると私は思うのですよ。

つまり、詐欺は加害者を断罪すればそれでおしまい、被害者も金が返ってくればそれでよし、という能天気さ。この能天気さはテレビで1時間夢物語を見て憂さ晴らしをしたい人には効果があるのかもしれませんが、まさにそこにこそ詐欺問題の奥の奥の恐ろしさがある。

被害者にも問題があるのにそれらすべて閑却してしまうのは片手落ちもいいところでしょう。しかし、その片手落ちをおそらく作り手も受け手である視聴者も片手落ちと感じていないことが恐ろしいのです。

これまでの4話で騙された人物はおそらくラストシーンのあとも再び新しい悪人の甘言に騙されて金を取られるはずです。問題は何も解決していない。それ以前に、彼らの問題を「問題」とは作り手も受け手も少しも考えていない。

希望はあります。

第1話の被害者は他でもない主人公です。だから、小籔千豊演じる彼が再び騙されることによって、「なぜ詐欺の被害者は騙されるのか」という究極の問題に取り組んでほしいのです。

そこを描かなければドラマじゃない。

しかし、そこさえ描けばドラマになる。このテレビドラマの製作陣に期待するのはその一点だけです。



リーガ第21節 ベティス1-1レアル(いい試合でした)

ジダン新監督を迎えたレアル・マドリードは2連勝、しかも2試合続けてのマニータということで、ジダンへの評価はうなぎ登りだったみたいですが、昨日の試合で痛恨の引き分けに終わり、どうもそのお祭り騒ぎはだいぶおさまったようです。

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でも私は悲観していません。そりゃ逆転勝ちまでもうあと一歩だったのだから悔しい気持ちには変わりないけれど、いい試合でした。

足りなかったのは決定力。崩すところまではできているのだから、あとは運があるかないか。前節では、18分までに枠内シュート4本で4点とすさまじいまでの決定力を見せつけましたが、あれが異常だったのです。入るときもあれば入らないときもある。

前監督ベニテスのときは、崩すことすらできず、それ以前に何とかして逆転してやろうという気概すら見せてくれませんでしたから、昨日のような最後までがむしゃらに戦う姿には好感をもちましたね。ジダンがちゃんとやらせてるんですよ。聴く耳をもっているからみんなやる気を出していたんでしょう。あと1点が取れなかっただけでとりあえず勝ち点1を取ったのだからいいのでは? バルサは勝ったけどアトレティコは引き分けてくれたし。

いや、他のチームがどうとか以前にいまのチームにはファイティングスピリットが溢れてるから私は少しも心配してません。

心配なのは、ジダンが4-3-3のフォーメーションに固執していること。ベイルがいるならまだしも、いないなかでハメスをウイングで使うというのは納得いきません。
同じメンバーでも、クロース、モドリッチ、イスコの3ボランチ、ハメスをトップ下、クリスティアーノ・ロナウドとベンゼマの2トップ、つまり4-3-1-2でやってほしかったです。ハメスをウイングで使うなんて飼い殺しもいいところでしょう。

あとは、交代枠があと1つ残っていたにもかかわらず使わなかったこと。いや、正確には使えなかった。ルカス・バスケスがベンチにいましたが、下げていい選手が一人もいない…。

ここらへんはもう「何とかいいアイデアを考え出してください」としか言えません。私にはルカス・バスケスの代わりに誰を下げたらいいかまったく妙案が浮かびません。

ただ、途中からカルバハルを使うくらいなら最初から使ってほしかったな。ダニーロは中途半端なんですよ。

とはいえ、2連勝マニータはやはり「ジダンが監督になったから」ではなく、「ベニテスがいなくなったから」が主たる要因だったんでしょうね。中央への縦パスが増えたとかジダンが変えたところはあるにしても。

昨日の試合は、初めてジダンが監督として真価を問われた試合でしたが、ファイティングスピリットを見せてくれただけで私は満足です。本当にもう少しで逆転だったのだから。ちょっと前まではあと5分ぐらいになったところであきらめてましたもん。ゴールの匂いが少しもしなくて。

それが昨日の試合では最後まで逆転の匂いがプンプン。それだけでヨシとしなければ。

ジダン新体制はまだまだ始まったばかり。昨日の痛い引き分けをきっかけに「名選手が名監督に」なってほしいもんです。

応援してますよ!



冬の新ドラマ第1話後半戦(そうか、フジテレビだったのか…!)

前半戦に続いて後半戦です。

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始まる前に語った日記では、この『お義父さんと呼ばせて』が一番楽しみだと書きました。昨日は満を持しての第1話でしたが…

つまらなかった。

実はまったく気づいてなかったんですけど、これ、フジテレビなんですよね。いまやテレ東にも視聴率で抜かれてしまってジリ貧状態の。

『ホンマでっか!? TV』が大好きで毎週見てるんですが、あの番組の良さはホンマでっかな情報を矢継ぎ早にどんどん出してくれるところにあるのにもかかわらず、最近は視聴率が低迷しているからなのか、やたらタレントを出して喋らせる時間が多いんですね。だから早送りで見ることも多々。各界の学者たちの研究成果をできるだけ聞かせてほしいのに何故にタレントたちの戯れを見なきゃならんのだ。視聴者が何を欲しているかがフジテレビにはまったくわかってな~~~い!!!

だから、見始めてこのドラマがフジ製作と知って(番組表からボタンポンで録画するから最近はどの局でやってるかって見るまで意識することがない)いやな予感がしたんですが、大当たりでした。

まったくもってつまらない! 遠藤憲一さんという稀有な性格俳優をこんなゴミみたいな作品に起用するなんて万死に値すると思いますね。

だいたいいまどき、娘の彼氏に「おとうさん」と呼ばれて「あんたにおとうさんと呼ばれる筋合いは…」なんて
セリフはあまりに工夫がなさすぎやしませんかね。

蓮佛美沙子じゃなくてもっとかわいい子なら次も…いや、武田玲奈みたいなかわいい子がヒロインであっても、私はこんなくだらないドラマはもう金輪際見ません!!!!!


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『わたしを離さないで』

うーん、これはどうなんでしょうか。これってSF? 何か現実味がないというか。別に本当にああいう施設があるかどうかなんてどうでもいいんですが、あると信じさせてくれないと困ります。

ただ、あのあと、上の3人がどういう運命をたどるのかにはまだまだ興味があるので、最低次回は見ます。

収穫は、嫌いな女優だった伊藤歩がすごくいい顔に変貌してたことですね。いい感じに年を取ってるな、と。好きな女優さんにカテゴライズし直します。いままで嫌いとか言ってごめんなさい。


『ダメな私に恋してください』

これは始まって15分で見るのやめました。だってあまりにつまらないから。深田恭子の小皺がすごく目立ったんですが、もうちょっとメイクさん頑張ってほしかった。というか、カメラマンが直させないと。30超えたとはいえまだまだアイドル女優なのに、かわいそう。


『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』

これは最初から見ませんでした。だから内容については何もありません。

見なかった理由は、やはりタイトルが内容を説明してしまってるから。もしかすると、それを逆手に取った展開があるのかもしれませんが、タイトルは作品の顔。内容のほうがよっぽど重要なのは言うまでもありませんが、タイトルを見ただけで萎えてしまうようなのはもったいないです。

人が最初に目にするのは、内容ではなくタイトルです。


というわけで、前回は6本のうち3本が脱落、今回は最初から1本脱落、見た3本のうち2本脱落。ということで、生き残ってるのは10本中4本だけ。

『はぶらし/女友だち』
『撃てない警官』
『マネーの天使』
『わたしを離さないで』

やはり『はぶらし/女友だち』が面白いですね。もう3回目が終わりましたが、欲を言えばここまでの展開を2話目までで終わらせてほしかったですが。でも、美女がブサイクにじわじわ復讐(?)される様はやはり面白い。

『撃てない警官』は、嶋田久作の芝居が素晴らしい。役柄がまずいいしセリフも素敵で、そのうえで役者の芝居がいいとなるとこりゃもう内容どうこうではなく、嶋田久作が見たくて最後まで見てしまいます。もちろん内容も面白いんですが。あの嶋田久作はすごい。

嗚呼、遠藤憲一さんを最後まで見たかったです・・・・・。



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