聳え立つ地平線

ありえないものを発見すること、それを写し撮ること、そしてきちんと見せること。

リーガ第19節 レアル5-0デポルティーボ(ジダン、初陣を飾ったものの…)

ベニテスを解任してクラブのレジェンド、ジダンを新監督に昇格させたレアル・マドリード。

デポルティーボとの第19節、つまり長いシーズンの前半戦最終戦は、ベイルのハットトリックにベンゼマの2点でマニータ圧勝劇でした。

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とにかく、よく走った。「走らない選手はいらない」とジダンは会見で言ってましたが、ベニテス時代の最後なんて、いつも相手チームのほうが走行距離も平均スピードも完全に上回っていて、それでも勝つことのほうが多いから個々の能力は高いんでしょうけど、もっとみんなが走ればもっと勝てるのに、と歯がゆい思いばかりしていたものです。

今日の試合でジダンは別に特段のことをやったとは思いません。ほぼすべてのメンバーがベニテスが嫌いだったから(そりゃ選手の悪口を言う監督なんて嫌われて当然)監督が変わって、みんなやる気を出したんでしょうな。

そりゃ、ジダンが何もしてないとは思いませんよ。偉大な選手だったからこそ「もっと走れ」との言葉に選手たちも奮起したんだろうし、クリスティアーノ・ロナウドがスライディングタックルでボールを奪うなんて珍しい場面まで見れたことに象徴されるように、メンバー全員がジダンの言葉に聞く耳をもっているということでしょう。

でもそれは、「偉大な監督」としてのジダンではなく、まだまだ「偉大な選手だった人」としてのジダンに対する態度だと思うんですよね。

今日のスタメンを見るかぎり、特段ベニテス時代と変わりありません。ヴァランを使うのかなと思ったけれど、このところ試合に出ているペペを使ったのはいい判断だと思うけれど、まぁ当たり前といえば当たり前。ハメスじゃなくてイスコというのは戦術としては納得できないけれど、「イスコ、おまえのことを俺は大事に思っているぞ」というメッセージなら理解できる。イスコに替わって入ったハメスのほうがやはり違いを生み出せる選手だと思ったし、これからこの二人をどう使い分けるのか、難しいところでしょう。

それにアンチェロッティ時代から続く4-3-3というフォーメーションも見ててハラハラするんですよね。クロースの両脇が空きすぎじゃ。前から言ってるように4-2-3-1でやってもらいたい。じゃないと同じ首のすげ替えが繰り返されるだけでは?

ベニテス時代と違うのは、実況アナや解説の播戸が言ってたように、細かい約束事を撤廃して、行くときは行く楽しむサッカーになったことですかね。うん、それは認めます。

デポルティーボとは敵地リアソールでならともかく、ホームではこれまでの戦績はレアルのほうが断然有利なので、今回の圧勝はあまり参考にならないと思います。そりゃ、負けたり引き分けたり、勝っても内容では負けてたとかよりはいいに決まってるけど、やっぱり今回最大の効果をもたらしたのは、ジダンの監督就任よりもベニテス解任だと思うんですよね。

誰でもよかったわけじゃけど、もっと強いチームと当ったときとか、あと15分で1点ないし2点ほしいというような逆境のときにどういう采配をするかを見ないと何とも言えません。

もしそこで下手な手を打ってしまったら、一気に選手の信頼を失ってしまう。ジダンはいくら何でも選手の悪口を言ったりするような人じゃないと思うからそれは心配してませんが、トップチームを率いるのが初めての新米監督がどこまで能力を発揮できるかはまだまだ未知数ですね。

一番評価したいのは、ダニーロじゃなくカルバハルを使ってくれたことですね。やっぱり右サイドは彼でないと!



相田みつをが嫌いな理由(無自覚なウソとは無縁でありたい)



「~~だっていいじゃないか、人間だもの」などの独特の文字で書かれた詩で有名な相田みつを。

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私はかねてからこの相田みつをの詩が大嫌いでして。何だか思い出しただけ恥ずかしくなるのです。

なぜ嫌いかというと、前は、

「最後に『人間だもの』をつければすべて許されてると思っている」
「それを究極まで推し進めれば、『人を殺したっていいじゃないか、人間だもの』みたいなことも言えてしまう」

とかって思ってたんです。

いや、いまも実際思ってるんですが、昨日ぜんぜん違う、もっと本質的なことに思い当たりましてね。

仕事中にふと「俺って言葉を信じてないなぁ」と思ったんですよ。なぜか急にふっと。

ずっと前、「あなたは言葉を生業にしているんだから言葉の力を強く信じているはず」みたいなこと言われたことあるんですが、そのときの違和感の正体がわかりました。

私は言葉の力など信じておりません。

いくら千言万言尽くそうとも、本当に大事なことは言葉じゃ言えんのです。言葉に力があれば言えちゃうはずでしょう?

だから私は言葉の力など信じていないのです。だから平気で心にもないことを言うし、大言壮語して周囲を混乱させることなど日常茶飯事です。

でも、おそらく相田みつをという人は言葉の力を信じているのですね。でなければ「つまづいたっていいじゃないか、人間だもの」みたいな言葉を本気で唱えられないと思うのですよ。

でも、「つまづいたっていいじゃないか、人間だもの」はたぶんウソです。間違ってるとは言いません。正しいんでしょうが、おそらく相田みつをは心の底からそう信じて唱えていたとは思えない。

無意識のウソ。これが一番たちが悪い。

ウソをつくなら意識的につこう、というのが私のスタンス。無自覚なウソとは無縁でありたいと常に思っています。

続き
新・相田みつをが嫌いな理由(あれは「似非作品」なり!)


ジダン新監督はレアルを変えられるか!?

ついにレアル・マドリードのベニテス監督が解任され、ジダン新監督が誕生しました。

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会長が変わらないかぎりこのチームは変わらないという意見はその通りだと思うし、ジダンが切られる日が目に見えるようで辛かったりもしますが、ここではそういう背景を一切無視して、純粋にジダンが監督としていまのチームを生まれ変わらせられるかということに絞って考えたいと思います。

まずは、選手として偉大な人なので、スーパースターたちも聞く耳をちゃんともつでしょう。前々監督のアンチェロッティの右腕としてチームに帯同していたからよけいにね。それに下部組織の監督をやっていたわけだから、生え抜きの若手のこともよく知ってるのはいいですよね。

それと、フランス人ということでこのところ試合に出れてないバランを重用してくれるのではないかという期待もあります。もともとバランはジダンが連れてきた選手ですし。
ペペもセルヒオ・ラモスもいい選手ですが、やはり、高さ、速さ、強さ、どれをとってもバランが上ではないかと。ただラインを統率するリーダーシップではセルヒオ・ラモスのほうが一日の長があると思います。とか何とか言っても、バランが先発したクラシコは大敗したんですけどね。
それでもやっぱりセンターバックは、バランとセルヒオ・ラモスのコンビをファーストチョイスにしてほしいです。

いまのところジダンのチーム作りに関する発言は「BBCの3トップを起用する」というものだけですが、これは文字通り「3トップ」という意味なのか、それとも「BBCの3人を同時起用する」という意味なのかはわかりません。

私は前から言っているように、ワンボランチの4-3-3より、ダブルボランチ&5人の中盤でしっかり守って速攻するため4-2-3-1のほうが同じメンバーでもずっといいと思っているので、3トップという意味なら幻滅ですが、しかし、アンチェロッティの弟子であるジダンは4-3-3を継承するのか、それとも、「アンチェロッティが解任されたのは無冠に終わったから、なぜ無冠に終わったかといえば失点が多かったから、なぜ失点が多かったかといえば…」と考えてくれるでしょうか。
そこを考えれば4-3-3は危険なはずなんですが、どうなんでしょう?

師匠アンチェロッティを盲信するとは信じたくありません。シャビ・アロンソやブスケツのような純正4番がいないと4-3-3は機能しないことは、ジダンならわかってるんじゃないかと期待します。いや、もう期待するしかありません。これはもう祈りです。

神様、仏様、ジダン様。

に、なれるかどうか、答えはもうすぐ5月には出ます。じっくり見守りたいと思います。



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