2019年09月17日

いよいよ明日未明から始まる欧州チャンピオンズリーグのグループリーグ。

死の組と言われるグループや「やらずとも結果がわかる」と言われる組などいろいろありますが、どうなるのでしょうか。

まずは我がレアル・マドリードが入ったグループAから簡単に予想などコメントを。(3位以下は予想していません)

A組
①レアル・マドリード
②ガラタサライ

パリ・サンジェルマン
クラブ・ブルージュ

え! パリがここで落ちる予想? まぁこれは予想というより願望です。バイエルンの次に嫌いなクラブにはここで消えてもらいたい。でも正直な話、曲者ガラタサライにも充分勝機あり! と見ます。

ただレアルも初戦のパリ相手に負けるようだとここで消えてしまう可能性あり。クラブ・ブルージュ相手に勝ち点を落とさないことが肝要。プラス、パリとガラタサライ相手に勝ち点4取りたい(3だけでは心配)。ガラタサライとの2連戦が鍵ですな。間にクラシコが入るし。それにしても去年から怪我人が多すぎるのは大問題。特に中盤の人員不足は深刻。逆に前線は飽和状態。あれま。


B組
①トッテナム
②バイエルン

オリンピアコス
ツルヴェナ・スヴェズダ

前述のとおりバイエルンは一番嫌いなクラブですが、普通に勝つでしょう。でも首位通過だけは許したくない。トッテナム頑張って! ブンデスリーガでも調子が上がらないみたいだし、チャンスはあるかと。


C組
①マンチェスター・シティ
②ディナモ・ザグレブ

シャフタール・ドネツク
アタランタ

シティの首位通過は当然でしょうが、2位が難しい。これは第六感。


D組
①ユベントス
②アトレティコ

レバークーゼン
ロコモティフ・モスクワ

ここは一番面白みのない組。アトレティコのジョアン・フェリックスという選手は見ていて楽しいですね。


E組
①リバプール
②ナポリ

ザルツブルク
ヘンク

ここも同様に面白みのない組。D組とE組の予想が外れたら頭を丸めます。(もう丸めてますけど)


F組
①ドルトムント
②バルセロナ

インテル
スラヴィア・プラハ

ここもバルサが⁉ って感じでしょうか。いやいやこれはマドリディスタとしての願望ですよ。
ただ、ここは本当に死の組で、バルサはクラシコをはさむのがプラハらしく、これはラッキーですね。首位通過か? いや! 昨季同様、失点が多いのでそう簡単にはいきませんよ!(人のこと言えないけど)


G組
①ライプツィヒ
②ベンフィカ

ゼニト
リヨン

ゼニトはポット1のクラブで唯一決勝ラウンドに進めないでしょう。いまのポットの分け方、気に入らない。前のに戻してほしいんですけど。


H組
①アヤックス
②チェルシー

バレンシア
リール

昨季のヤング・アヤックスはとても溌溂としてよかった。チェルシーなんかに首位を譲るな! バレンシアは最近「スロースターター」として有名で、昨季も最終盤は国王杯でバルサを破って優勝するなどすごい勢いでしたが、今季も同じ感じみたいなので無理でしょう。もしグループリーグなしでいきなり決勝トーナメントなら優勝したりして。


というわけで、私はDAZNには加入していませんのでバルサがドルトムントに敗れるのを夢想して寝ます。昨季バルサがリバプールに大逆転負けを喫した朝の目覚めはすこぶるよかったですから!(来年2月に加入するつもりだから、レアル・マドリードのみなさん、頑張って! お願いだから首位通過して)








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2019年09月15日

1996年に製作されてから今日まで新たなファンを獲得し続ける、鬼才デビッド・クローネンバーグ監督による変態映画の決定版『クラッシュ』。めちゃんこ久しぶりに再見して、またぞろ悶絶してしまいました。


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変態じゃない奴が変態である!
私はかねてから「変態じゃない奴が変態である」と唱えています。どういうことかというと、昔懐かしい岸田理論(『ものぐさ精神分析』)によると「人間は本能が壊れた動物」だから、人間の本性は変態だということ。変態こそ人間の真の姿であって「俺は/私は変態じゃない」とのたまう奴こそが真の変態だという逆説。

実は、かつてこの映画を(まだVHSの頃)親父と一緒に見たことがあって、「あー、少しも理解できない。この変態どもはいったいなんだ⁉」と言っていて、そうなんですよ、あなたみたいな人が本当の変態なんですよ、と声に出さずに言ったものです。

私のあばら骨のあたりはかなり皮膚が固くなって色が変わってるんですが、それは、そのあたりを爪でひっかくと肘にピピピと電気が走って得も言われぬ快感があるからなんです。ひっかきすぎて皮膚が固くなってしまったんですね。


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そのピピピという電気はやや痛みに近いものなので、この映画の痛みに快感を覚えるというのはわかる気がするんです。いや、わからない奴こそが変態なのだ!

「そこだけ何で色変わってるんですか? え、マジで⁉ ウッソー! 信じられない。いったいどこまで変態なんですか!」

などと懇切丁寧に説明した挙げ句、嫌がられます。そういう人間にかぎって「自分は変態じゃない」ときっぱり言えるらしい。そういう人間にこの『クラッシュ』の目くるめく陶酔は永久にわからない。

だからこそ私は主張してるんですよ。「変態じゃない奴こそが変態なんだ」と。

変態人間を差別する真の変態人間も嫌いだし、変態映画を毛嫌いする人間も嫌い。そういう人間たちとの闘争が私の人生そのものと言っても過言じゃない。

しかし、事態はそう単純でもないのです。


同じ変態を描いても……
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この『クラッシュ』はピーター・サシツキーの光と影を巧みに捉えた美しい映像も相俟って「芸術映画」という括りをされています。しかもジェームズ・スペイダー(まだこの頃はイケメンですね)、デボラ・カーラ・アンガー、ロザンナ・アークエット、イライアス・コーティーズなどの一癖も二癖もある役者に真面目で思わせぶりな芝居をさせているので、何だかものすごい高尚な映画の衣をまとっています。変態性欲を真面目に描くとその筋からは「芸術」というお墨つきを得られる。

だから『クラッシュ』はまだいいほうなんです。

例えば、連続殺人鬼を描いた映画なら『サイコ』とか『ヘンリー』とかは「これぞ映画芸術の粋だ!」みたいな言われ方をするのに、同じ連続殺人鬼でもジョン・ウォーターズ老師の『シリアル・ママ』みたいにコメディにしちゃうと途端に総スカンを食らっちゃう。

あの映画、私は最初から最後まで笑いどおしだったので4回も見に行ってしまいました。で、母親からオススメ映画を教えてくれと言われたので薦めたんですよ。そしたら帰ってきた母親は「あんなのをどうして薦めるの!」とものすごいお冠。「万人向けだと思ったんだけど」「あんたみたいな若者にはいいんでしょうけど、私らみたいな50代のオバサンには理解できない」と。

私は「歳の問題ではない」と思った。実際、つい最近60代の人に薦めたけど面白がってましたもん。

結局は「変態じゃない奴が変態である」というまっとうな人間精神をもった人間なら楽しめるんですよ。いくら若くても「自分は変態じゃない」と凝り固まってる人間には永久にわからない。


一番難しい人たち
しかし世の中には『クラッシュ』も『シリアル・ママ』も楽しめるけど「自分だけは変態じゃない」と豪語する輩もいて、うーん、そういう人間が一番難しいんですよね。フィクションの変態は認めるけどリアルな変態は認めない、みたいな。

変態映画をともに楽しんで「同志」だとばかり思っていたら「自分だけは変態じゃない」と言い出す。

あれよりひどい裏切り行為はこの世にない。


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2019年09月14日

絶好調ベイルが出場停止に加え、モドリッチとバルベルデまで負傷してしまったレアル・マドリード。もともとイスコとアセンシオは戦列を離れていますが、今節は期待のアザールとハメスが帰ってきた。


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ベンゼマの素晴らしいヘディングシュートで均衡を破った今日の試合、その後も立て続けにベンゼマとカゼミーロがゴールを決めて前半を3-0で折り返す。楽勝ムードかと思ったら後半再三のチャンスを決めきれず、逆にレバンテにあわや同点かというシーンまで作られ、何とか逃げ切れましたが、途中でカゼミーロを下げるなど少し疑問の残る采配も含めてまだまだ不安が絶えない。

とはいえ、私は今日のハメスの働きぶりにしびれました。


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最初、レアルが4-3-3、レバンテが5-3-2で完全にはまってしまってましたよね。

レアルの3トップとレバンテの3センターバック。
両サイドバック。
両中盤3枚。
レアルの2センターバックにレバンテの2トップ。

という具合に、マンマークに近い感じでガチっとはめ込まれていたので最初の15分くらいは攻めあぐねていましたが、そこを打開したのがハメスだったと思います。

基本的に彼は右インサイドハーフだったんでしょうけど、カゼミーロとクロースのダブルボランチのひとつ前のトップ下に見えるときもありました。それぐらいできるだけ動き回ってフリーになる動きがよかった。前半の走行距離がルカス・バスケスに次ぐチーム2位だったことに如実に表れていると思います。守備でも奔走していました。

で、ボール受けて、いまなら相手にとって危険な縦パスを入れられる! という場面でも自重してバックパスをしたり、横につないだり、とにかくボールを失わないことを最優先にするプレー。おそらく監督からの指示だったんでしょうが、私は最初不満でした。唯一大きなサイドチェンジだけが見せ場ってハメスのような千両役者がそんなに小さくまとまってしまってどうするんだと。もっと危険なパスを入れてくれにゃ。

と思ってたんですが、彼がそういうつなぎ役に徹しているからゴールが生まれたんですよね。

特に2点目。ハメスのアシストによってベンゼマが決めたんですが、これまでの彼ならシュート打ってますよね。それがやさしいアシスト。持ち前の華麗で強引なプレーを隠してつなぎ役に徹しないとジダンのお墨つきは得られないという判断だったのか。


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アザールが公式戦デビューを果たしましたが、彼のファーストタッチはハメスのやや強引なヒールパスから生まれました。あれも以前のハメスならトラップしてシュートを打ってたと思うんですが、鳴り物入りで入団した同僚へのつなぎ役を健気にやっていた。あそこでアザールのパスからゴールが生まれたり、結果が出ればもっとよかったんでしょうけど。

後半、なかなかチャンスを実らせられなかったのはハメスが疲れて前半のように動けなくなったからだと思います。代わりのMFを入れたくてももう誰もいない。パリ戦はどうするんですかね? ブラヒム・ディアスってMFじゃなかったでしたっけ?

マン・オブ・ザ・マッチは2得点のベンゼマでしょうが、キーマンにはぜひハメスを選びたい。

いまだクリーンシートがないのが気になりますが、前節、前々節のような軽率なプレーから奪われての失点じゃなかったし、何より相手のクロスやシュートがうまかった。2点目はカルバハルにもう少し頑張ってもらいたいとは思ったけれど、彼の頭上すれすれを越すクロスボールとうまく回り込んで決めたメレーロのうまさが光りました。

特に前半はボールを失ってからの寄せがものすごく速かったのでピンチらしいピンチがなかった。あれを90分通してできるようになればタイトル獲れる!

いまは失点が多かろうが何だろうが勝ち癖をつけることのほうがよっぽど大事。カゼミーロを下げても負けなかったのは、やはりジダンは運をもっているんですね。

今日はとにかく、ジダンに気に入られようと堅実なプレーに終始したハメスが一番記憶に残る試合でした。

さて、次はパリ戦ですが、セルヒオ・ラモスが出場停止なので、予想スタメンは次の通り。

GK: クルトワ
DF: カルバハル、バラン、ミリトン、マンディ
MF: ハメス、カゼミーロ、クロース
FW: ルカス・バスケス、ベンゼマ、ベイル

マルセロは今日は守備では頑張ってましたけど、前節も今節もクロスの精度がよくないですね。攻撃でらしさがないならマンディで堅く行ってほしい。

ベイル右でアザール左かな、とは思うけれど、アウェーなので引き分けで御の字。ルカス・バスケスをつかって手堅く行ってほしいです。前線がこの並びだとカットインしてシュートという場面が少なくなってしまいますが、まぁ負けなければいいので。無理に勝とうとしたら負けちゃうよ。




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